2012-10-17 06:09 | カテゴリ:未分類

  先日、森林総研による渓流水の放射性セシウム濃度の測定について紹介したところ、知人から、すでに産総研がそういう研究を開示していることを、知らされた。以下の内容である。
 

   

「水中の低濃度の溶存態放射性セシウムを簡易・迅速に測定」http://www.aist.go.jp/aist_j/new_research/nr20120905/nr20120905.html

     

  この方法は従来法より感度が高く測定時間が短くて済むということである。産総研はあくまでプルシアンブルーによって放射性セシウムをトラップ・濃縮する法をあらゆる方面に応用しようとしているようだ。

     

  得られたデータでは、渓流水中の溶存態の放射性セシウム濃度そのものに関しては、先日紹介した森林総研のデータがすべて検出限界以下であったのが、こちらの産総研のデータではきちんと0.01Bq/Lのレベルで検出している。

 
  一方、渓流水中の懸濁物質に吸着した放射性セシウム濃度は、森林総研の場合と同じく、溶存態セシウムに比べて桁違いに高い値が得られている(例えば表2の地点Bの5月1日)

   

 福島県内で実施した環境水モニタリングの結果の表

2 福島県内で実施した環境水モニタリングの結果

* 斜体太字は、大雨後の出水時。懸濁物質の濃度が大きく上昇する
*1:
主に溶存態と懸濁物質付着体の合計:2Lの容器に水を入れゲルマニウム半導体検出器で6時間~13時間で測定。
*2: 5/1
は大雨後であり水位が高く懸濁物質が多く流れていた。また地点Bおよび地点Dでは懸濁物質濃度が22100mg/Lと高いため、測定期間中の全放射性セシウム濃度は懸濁物質の沈降により過大評価となっている可能性がある。
*3: 5/19
も前日の雨のため5/1程ではないが水位が高い状態

 

  

    これでわかることは、今でも渓流水中には、0.01Bq/L以上の溶存態成分の放射性セシウムが落ち葉や林内雨から溶出し続けているということである。 

  そして時々大雨が降るとその濃度が数倍に高まるとともに、懸濁物質に吸着した放射性セシウムもどっと流れ出てくる。
 
  結局これらが、用水を通じて田んぼに流入するのである。 
 
  イネはこれらの放射性セシウムを数百倍以上に生物濃縮するのである。この高濃度セシウムがイネが実る生殖成長期だと、もろに玄米に集積するのである。(ここら辺のことは口を酸っぱくして繰り返し述べてきたので、
winepブログの読者はうんざりしているでしょうが)
     
(森敏)

秘密

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