2012-09-11 13:31 | カテゴリ:未分類

  まだお米が収穫期になっていない福島山間地域に関して、今後も警戒すべきことについて記しておきます。
  
  登熟してイネの穂が洪水などで水につかったり(冠水するという)、倒伏したりして穂が土に触れることになると、コメは急激な環境の変化に驚いて、これまでのデンプンやタンパクを種子に蓄積する方向から、直ちに次世代の生育のために体内代謝を切り替えて、種子発芽し根を伸ばす準備を始めようとします。

 

糊粉層(いわゆる糠)のデンプン分解酵素のアミラーゼやタンパク分解酵素のプロテアーゼなどの遺伝子発現が誘導されて、これらの酵素が合成されて、胚乳に送られて貯蔵デンプンや貯蔵タンパクを分解して、糖やアミノ酸をつくり、これらの成分からふたたび根や芽の形態形成がおこなわれ始めます。このコメ種子の体内代謝変化は冠水後2-3日で起こります。 


  これを「穂発芽」といいます。だから、その冠水時の田んぼの水の中に放射性セシウムがあればどんどんもみ殻を通して種子の中にセシウムを吸収してしまうでしょう。

 

つまり、収穫前にいったん冠水したイネのお米は放射性セシウム含量が上がっている可能性があります。

 

昨年の下記の記事のように、豪雨や台風で湧き水や、用水から田んぼに水が氾濫してくる場合があるので、東電福島原発由来の放射性セシウムで汚染した水田の除染対策は、ただ単に汚染した水田土壌の除染ばかりでなく、用水系の上流から下流までの一貫した除染が必須である。これは云うはやすし、行うは難しですが。
 

以上のことはこれまでも繰り返してのべていることですが再論しました。
 
  今後お米の収穫までに台風や洪水や豪雨が福島に来ないことを切に祈りたいと思います。

    

福島 収穫前の稲が台風で被害(2011年9月23日18時57分)

台風15号の影響で、福島県内では、収穫を目前にした稲が倒れたり、水につかったりする被害が相次ぎました。放射性物質の不安に続く今回の台風の被害に、コメ農家は大きな打撃を受けています。

福島県によりますと、台風15号の影響で県内では収穫を目前にした稲が風で倒れたり、田んぼが冠水したりする被害が阿武隈川流域を中心に広い範囲で出たということです。このうち、二本松市中森では、台風の大雨で市内を流れる阿武隈川の支流の浅川の水があふれだし、周辺の田んぼに流れ込みました。この地区にあるコメ農家、星光さんのおよそ2ヘクタールの田んぼでは、コシヒカリを来月上旬に収穫する予定でしたが、ほぼ半分が稲の穂先まで水につかってしまったということです。福島県内では、コメを出荷できるかどうか判断する放射性物質の検査が行われていますが、これまでに国の暫定基準値を上回った地域はなく、各地で、来月から本格的な収穫が始まろうとしていたやさきに、今回の台風による被害が出ました。星さんは「ことしは放射能の不安を抱えながら稲を育ててきて、やっと収穫という時に、この台風で被害が出ました。とても悔しいです」と話していました。
 

 (森敏)

 

 

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