2012-08-19 11:14 | カテゴリ:未分類

                 飯館村の長泥地区が7月17日に帰還困難区域に指定されて、この地区に向かう数本の道路が全部閉鎖されたと報道された。1か月後に訪れてみた。ここに示す閉鎖ゲートはその一つである。

 
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    長泥地区への立ち入り禁止ゲート
  

 
左の建て看板には、

 

「このゲートに配置されている保安員は、長泥行政区内で行われている除染工事の関係車両のみに対してゲートの管理を行うために配置されています。ゲートの出入りを規制することはありませんが飯館村発行の長泥地区通行許可証、工事会社発行の車両登録証を所持する車両以外は地域の保安のために見守り隊に通報することになっていますのでご注意ください。            株奥村組農政飯館村工事所  」

 

とある。


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     警告文
   

 

ちなみにここから外側に200メートル離れた道路の地上1メートル高の放射線の空間線量は毎時13.40 μシーベルトであった。地面から1センチ高の放射能は毎時24.79μシーベルトであった。

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          空間線量

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             地表の線量
       

だからこんなところに保安員を配置して何時間も立たせたり、区内で除染作業を何時間もすること自体が非常識と言わざるを得ない。単純に8時間作業しても一日だけで100μシーベルトも被ばくしかねない。10日間の作業で通常人の年間被ばく限度1ミリシーベルトを凌駕することになる。

     

町の各署の駐在所はさすがに人がいないが、最近はやたらにパトカーが増えた。6台ぐらいの車列を組んで制限速度で走っているのは実に物々しい異様な光景である。調査中に何回か若い警察官に尋問を受けたが、警察官は1カ月や1年単位で福島県警以外からも全国から派遣されてきているようである。彼らは放射能や放射線に関する教育をきちんと受けてきているのだろうかと、いつも気になっている。

   

今回の調査で小生の同行者は福島県内を一日半車で調査して27μシーベルト被曝した。小生は右の胸ポケットに携帯電話と線量計(AlokaMYDOSE)を同時に入れていたせいか、今回は極めて異常な数値を検出した。きちんと検証したわけではないが、携帯電話から発する電波が線量計に悪さをしたようだ。これは考えてもみなかった。現地で線量計を持っている皆さんお気を付けください。

 

(森敏)


追記1:知人によれば、線量計の種類によっては、測定原理上、電波の受信時や発信時に線量計の針が上がる種類のモノがあるのだそうである。福島県では小中高の学生に線量計を持たせているところがあるようだが、携帯電話との同時装着を禁止しないと、とんでもない数字がでて、「これは異常値だから」ということで、統計の母集団から恣意的に切り捨てたりすると、統計データの信頼性を損なうことになるだろう。注意を喚起しているのだろうか?そういう話はニュースからは聞こえてこないのだが。

追記2:長泥地区には街角に地域住民全部の家の所在を記した、手書きの看板が立っている。
  
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「火の用心 心で用心 目で用心」
  
「豊かで活力ある住みよい花の里 長泥」
   
というスローガンが掲げられている。
   
むごい話ですね。
  


(森敏)
秘密

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