2012-06-24 12:53 | カテゴリ:未分類

    老・壮・経済学者2人と2日間放射能汚染現地に入った。壮・経済学者はご自分で、わざわざ秋葉原で9万円もする精度の良いアメリカ製の放射線線量計を購入して持参してきた。

   

    1日目の夜は福島駅周辺を測定した。2日目には2人に朝から積算線量計を首からぶら下げてもらった。

    

    老・経済学者には車の運転を鈍速にしてもらって、車の中からよく周りの風景を観察してもらうことにした。車の中からあまり出ないように、してもらった。車の中は外のほぼ3分の2の空間線量である。

 

    広大な無人の家々、そこからさまよい出てくるがりがりにやせた犬たち、宅地や水田の除染風景、イネの耕作試験田、ふくしま再生の会との交流、時々車から降りての草木、森林、道路の測定、10マイクロシーベルト/hrを越える長泥地区までいったのだが、そこからさらに高濃度汚染地区への案内はさすがにはばかれた。

   

    壮・経済学者は、自分であちこちを熱心に線量測定していた。小生はあちこちで車を降りて、土や草や虫などを採取した。彼はときどきそれも手伝ってくれた。

   

    ある場所に来て、ふとご自分の積算線量計を見ると、5マイクロシーベルトになったところで、さすがに緊張してきたのか、老・経済学者が「危険ですから帰りましょう」というので、急発進して、空間線量の低いコンビニまで帰ってきた。そこで老・経済学者は普段は禁断のタバコを購入して、1本吸って少し落ち着いたご様子でした。この時点で老・経済学者の積算線量は6マイクロシーベルト、壮・経済学者の積算線量は8マイクロシーベルトになっていた。
  
   

    帰りの新幹線では、お二人には「汚染・除染の経済学」と言う論文を是非上梓してくださいと申し上げた。

   

    翌日、老・経済学者から、「たった2日間の経験が1週間もいたような気分だ」という電話をいただいた。気になってご自宅の内部や、周りを線量測定されているようです。

   

    経済学ばかりでなく放射線影響学会の研究者なども、今や日本でも現実となってしまった広大な放射能汚染現地に出かけて行って、放射線を体感すべきだと思う。数値化された加工された2次、3次情報を扱う学問は、一見客観的なようでいて、必ずしも人間的学問(生身の人間に、感動や、共感や、意識変革の動機付けを与える学問)でないことがわかるはずです。

  

    馬鹿じゃないかと思われるぐらい何回も同じことを言っているのだが。
 

(森敏)

秘密

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