2012-06-06 06:04 | カテゴリ:未分類

白血病「両親被爆」に多く発症 広島大調査 (2012.6.3.16:50)

 広島原爆で被爆した親を持つ「被爆2世」のうち、原爆投下後10年以内に生まれ、35歳までに白血病を発症したケースは、両親とも被爆した2世が少なくとも26人に上り、父親のみ被爆の6人、母親のみ被爆の17人に比べて、多いことが広島大の鎌田七男名誉教授(血液内科)らの研究で分かった。

 長崎市で3日開かれた原子爆弾後障害研究会で発表した。

 2世を対象にした従来の調査では、日米共同運営の研究機関「放射線影響研究所」(広島市、長崎市)を中心に「親の被爆による遺伝的影響はみられない」との研究結果が数多く出ている。

(共同)

  

  

    なんでこんな異なる調査結果が出るのだろうか?
          

 

    日米共同運営の研究機関「放射線影響研究所」(広島市、長崎市)が対象とした調査では、「白血病の被爆2世は調査の網に一人もかかっていない」ということなのであろうか?

     

    母集団の取り方で統計調査の結果がなんとでもなるという、典型的な例だと思う。

    

    チェリノブイリの原発事故後の人体影響調査も議論が錯綜している。その間の事情は綿貫礼子編の「放射能汚染が未来世代に及ぼすもの 科学を問い、脱原発の思想を紡ぐ」新評論刊 に詳しく展開されている。
 

   

    この本の中で、著者たちは、「チェルノブイリ研究から福島を考える」という章節のなかで、
 

内部被爆の影響を重視すること―持続的低線量被爆 特に生態系汚染を介した内部被爆の影響を重視すべきである。
 

子どもたちへの健康影響をより幅広くとらえること―放射線の影響について、ガンなど重篤な特定の疾患だけに注目すべきではない。従来の放射線影響の考え方では、汚染地域に生じている幅広い健康影響を捉えられない。
 

女性の生殖健康への影響を重視すること―思春期への注意。次世代の健康影響を視野に入れ、生態系汚染を介しての内部被爆と生殖機能の関係を重視すべきである。
 

と結論している。
 

     

    残念ながら綿貫礼子女史は肝臓がんで、この本の出版を待たずに先日逝去された。東京電力福島第一原発の放射能汚染を受けている地帯に住んでいる住民は、ぜひこの本を読んでもらいたいと思う。(すでに読んでおられる方もいると思いますが)
 
 

   

(森敏)

秘密

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