WINEPブログ
二本松で製造の桑の葉パウダーを回収へ
県は1日、二本松市で栽培された桑の葉を使用した加工品「桑の葉パウダー」から、食品の新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える1キロ当たり390ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。製造者のNPO法人ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会(二本松市)に自主回収を要請した。
県によると、回収対象は、同NPOが今年4月1日以降に製造、出荷した50グラム入りと、500グラム入りの商品合わせて1001袋。出荷先は県内が伊達、福島、二本松、郡山、相馬、鏡石6市町の小売店と、二本松の直売所。県外は県八重洲観光交流館など東京都の2店舗で販売された。インターネットの販売分もあるという。
(2012年6月2日 福島民友ニュース)
以前にこのWINEPブログで、野草の漢方薬の危険性を指摘しておいた。放射能による原材料の外部被ばくである。
この「桑の葉パウダー」のように、樹木や草の葉を飲用する商品を扱う生産団体は、これまでの商品の放射能汚染を、出荷前に自ら総点検しておく必要があるだろう(すでに一年もたった現在では当然そういう検査体制がとられているはずであると思いたいが。。。)。
今年は新芽だから、外部被ばくによる汚染放射能はないだろうと、高をくくっていると、とんでもないことになる。
今回の場合も桑の木の樹皮に付着した放射性セシウムから、桑の新葉に転流し始めたのではないかと推察される。桑の葉の内部被爆である。どこの部位の葉を「桑の葉パウダー」に調整しているのか現場を見ていないから、あくまで推定だが。
以前にこのブログで紹介したが、いまや珍品になりつつある「桑の実ジャム」も加工前に桑の実を今年は放射能点検しておいたほうがよいだろう。
(森敏)