2008-06-16 12:49 | カテゴリ:未分類

ニャロメ漫画の創作秘話

 

平成10年に紫綬褒章をもらった赤塚不二夫の特集番組を見た。平成14年に脳内出血で倒れて、まだ意識不明が続いているという。奇跡を祈りたい。

 

ところで、彼が喫茶店で集団でわいわいがやがや議論しながらマンガのストーリーを創作するプロダクションスタイルを手がけた最初の人物だとは知らなかった。その3人が古谷三敏、長谷邦夫、赤塚不二夫ということである。特に長谷は知的常識人として、マンガの軸が  <世間> と <ナンセンス> の合間の微妙なバランスを保つのに貢献したという。そのことによってナンセンスマンガの大衆性を獲得したと思われているようである。

 

この長谷邦夫の役割こそ小生の言う“教養”(注)というものの重要さを象徴していると思う。赤塚は天才であったけれども、自分にない知識やバランスの感覚を長谷に依存したのだろう。(このWinepブログの「マンガ家養成コースについて」を参照ください)

 

赤塚不二夫は最後には赤塚本来のシュールなマンガに回帰(昇華)していった。しかし、これはシャガールやダリのように鑑賞者の好き嫌いを全く気にしない芸術的境地で、あらゆる絵画芸術家の行き着く理想の境地であるからやむを得ないと思う。

 

(森敏)

追記:いわゆる「教養」なるものの定義は現在各人千差万別である。学術会議が出している「学術の動向」5月号には、 

21世紀の大学教育を求めて-新しいリベラルアーツの創造- と言うテーマでの特集が組まれている。その中で、哲学者である野家啓一(のえけいいち)東北大学理事は 現代人が備えるべき「教養」を以下のように定義している。

「教養とは歴史と社会の中で自分の現在位置を確認するための地図を描くことができ、それに基づいて人類社会のためになにをなすべきかを知ろうと努力している状態である」

秘密

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