2012-05-28 06:57 | カテゴリ:未分類

  2回連続番組NHKスペシャル 「未解決事件・オウム VS. 警察・テロめぐる攻防」に夕食時であったのだが見入ってしまった。 

     

「オオム真理教の浅原彰晃はハルマゲドン(世界の終末)をつくるためにサリンを70kg開発していた」
 

      

という解説であった。
 

      

  ほとんどの宗教は自己の論理の公理系を「天変地異や最終決戦による人類滅亡」から説き起こす。そういう危機に陥っても、救済されるためには、日々修業する必要がある。すなわち、ああしなければいけないこうしなければいけないうんぬんかんぬんの戒律を遵守するわけである。
     
  だが、オウム真理教の場合はその「人類の滅亡時期」を、致死性毒物サリンをばらまいて人為的に作りだす。サリンによって人類を滅亡させて、自己の宗教の教義の公理系を完結させようとしていたのだ、と云う説明である、と小生なりに理解した。
    
  いつかくるはずの人類滅亡の日を座して待つのではなく、大量殺人事件を積極的に引き起こして、世界を混乱の危機に陥れ、結果的に自分の予言が正しかったと云う論理構造である。
           
  実は、これまでまったくオウム真理教には関心がなかったのだが、このNHKの番組の解説でこの教団の狂気が少し理解できた。
    

   

  しかし、依然として、なぜ浅原彰晃が全人類を敵に回さなければならなかったのかの動機の解明が全くできていない。
    

   

  「犯罪は動機の解明がなければ判決できない」、というようなことを、刑事訴訟法の権威である団藤重光先生に以前に献本して頂いた本にはしつこく書かれていたと記憶する。

    
  

  その意味ではこのオウム真理教事件は未解決のままである。

      

(森敏)

 

秘密

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