2012-04-18 07:57 | カテゴリ:未分類

低減率3~26% 福島・弁天山の除染で

 

県と福島市が市内の弁天山公園で実施した除染活動で、作業後の空間線量の低減化率は地表から1メートルで3~26%、1センチで7~22%にとどまった。16日の県災害対策本部会議で県が示した。
 2日間、作業した約4.55ヘクタールのうち、複数地点で計測した高さ1メートルの空間線量は除染前は1.4~2.1マイクロシーベルトだったのに対し、作業後は1.3~2.0マイクロシーベルトとなった。1センチでは除染前、1.8~3.6マイクロシーベルトだったが作業後は1.5~3.2マイクロシーベルトを示した。
 最も下がったのは、1メートル地点では急な斜面で2.14マイクロシーベルトから1.58マイクロシーベルトになり、26%減少。1センチの地点では平たんな場所で2.43マイクロシーベルトから1.89マイクロシーベルトに22%下がった。
 活動は7日と14日に実施し、両日合わせて867人がボランティアで参加。落ち葉や腐葉土、枯れ枝など90リットルのゴミ袋に約6000袋分を除去した。
 一方、県などが福島市大波地区の家屋や畑、森林などで実施した除染では、実施区域内の空間線量は高さ1メートルで約34%、1センチで約37%それぞれ低減した。
 表土の入れ替えなどを実施しており、県除染対策課は「落ち葉回収改修は表土を入れ替えに比べ効果が低いようだが、地道に作業していきたい」としている。(2012/04/17 10:06 福島民報)

     

   

   

  以上の記事にある弁天山公園の放射能除染活動の報道内容から、なぜ努力したにもかかわらずほとんど空間線量が減らなかったのか?を考えてみた。

 

1.ボランテイア集団がやったために、熊手で掻く場合の微細な落ち葉等の掻き残しがあったではないか。
 

2.落ち葉の下の濃厚汚染の表土がほとんど剥離除去されていないのではないか?
 

3.樹木の除染や切り倒し、をしていない様なので、針葉樹は主として放射能が高濃度集積ている葉からの放射能を、広葉樹は主として放射能が集積している樹皮からの放射能を全く除けていないのではないか。
 
4.急斜面が放射能の低減率が高いのは、過去の雨などによって、斜面上部の表土が落ち葉とともに下方にかなり崩落して(土壌学の用語ではエロージョンといいます)、斜面そのものの放射能値がすでに低くなっているのだが、さらに箒で書き落とす作業で落ち葉といっしよに放射能汚染土壌を回収したたためではないだろうか(実際昨年小生が弁天山で斜面を測定した時には、土壌からの距離1センチのところで斜面上部は1-2マイクロシーベルトが、斜面下部では数マイクロシーベルトのところがあった。つまり濃度勾配ができていたのである。)
 
5.今後も落ち葉掻きだけで除染を行おうとすると、その下の土壌の放射能は除去しないので、樹木由来の低線量の落ち葉の放射能を除去するだけとなるので効率がガクンと落ちるだろう。
 
6.だから、本来ならば、年間外部被ばく線量1ミリシーベルト以下に除染するのためには、弁天山全体の木を切り倒して除去し、改植すること、表層土壌を剥離するか、客土すること、が基本である。
 
  まさに言うは易し、実践は困難。
           
  以上のことは実際に現地で除染活動をやられた方には、体験的に、痛感されたことだと思われる。  

    
                            

(森敏)

秘密

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