2012-04-10 21:07 | カテゴリ:未分類

京都に用事で出かけた。その際、ついでに、タケノコの名産地である、京都の孟宗の竹藪を観察してくることにした。

    

桜が満開で多くの人出でにぎわっている円山公園をずっと東に登っていくと、長楽寺というところにぶつかる。そこに頼山陽の墓があるというので、いつも気になっていたのだが、今回は思い切って、山門からお墓に向けて登ってみた。途中から驟雨に見舞われた。たどり着いた頼山陽の墓には誰からも花が手向けられていなかったのだが、4人ばかりの御婦人の墓に囲まれていた。
    
   

途中、下り階段で休憩して、弁当を食べながら、付近を見渡すと、境内に荒れた孟宗竹の竹藪があった。そこで、その林内を仔細に観察してみた。そして、今回改めて確認できたことは、竹の地際のうず高い竹の葉の落葉を掻き分けると、タケの根基(ねもと)の節の全周囲から放射状にびっしりと根が生えていることであった。
   
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写真説明:孟宗竹の地際の放射状の細根群が問題!!

    
  
  おもわず、これだ!と思った。こんなに根が生えていれば、竹の肌を伝わって雨水と一緒に降りてくる、放射性降下物は全部この地際の根群で雨水とともに吸収されるだろう。(竹のこの部位を切りだした芸術的な花瓶があることは、以前にWINEPブログで写真で示したことがある)

     

翌日、嵐山の天竜寺の墓所に埋葬されている知人の墓に花を手向けてきた。その墓所の境界の垣が破れていて、となりの孟宗の竹林に入れたので、手で、3-4個の孟宗竹の地際を掘り返してみると、やはりすべての竹で、すぐに地際の竹の節からびっしりと放射状に隙間なく詰まった根にぶつかった。

      

そのあと、渡月橋周辺を少し散策して、鹿王院(ろくおういん)という、おそらくあまり人が訪れない寺に入ってみた。ここの参道の左側に小さいが竹林があり、あまり手入れされていないので、地面の土が流出しているところがあり、竹の根茎が地表面付近を入り組んでのたりくねっている様子が非常によく観察された。もし竹林の根がこんなに浅いところがあれば、この節からも放射能は容易に吸収されるだろう。

     

以上、京都での3か所の孟宗竹林を観察した結果から、関東のタケノコから、なぜ今年も東電福島第一原発由来の高い放射能が検出され続けているのか、について以下のように推論した。

      

孟宗竹の真下の地際のびっしりとした放射状に延びた根群(うわね)はタケに降り注いだ雨水を効率よく吸収するための機能を本来持っているのだろう(だからタケはあんなに速く伸びられるのだ)。その時に、自分自身の葉にかかった放射性降下物も雨で竹表面を流下されて、その地際の放射状の根からも吸収される。根から吸収された放射能は地上部に向かって道管移行すると共に、太い地下茎部にも師管で分配され、その新生組織であるタケノコにも移行したのだろう。おそらく随所に容易にカリウム(K)のトランスポーター(膜輸送体)を使って。
          
 



 竹の葉自身から直接吸収された放射性降下物が根に師管転流してタケノコへ移行したであろうことは改めて言うまでもないことだが。
          
            
(森敏)
         
付記:漆(うるし)の木からとった漆液中の放射性セシウム(Cs-134 + Cs-137)が葉から吸収されて転流していることは、先日の3月の植物生理学会(於 京都産業大学)ですでにポスター発表した。

 

追記1:また千葉のタケノコが。。。。。。。
シイタケは原木汚染が原因でありうるが、タケノコは、竹林の放射性汚染セシウムそのものを、除染しなければ、セシウムの林内循環が続くので、永久にタケノコのセシウム汚染が続く可能性が高い。


シイタケとタケノコの出荷停止 宮城、栃木産

2012411 1912分東京新聞)

 政府は11日、宮城県気仙沼市、南三陸町と、栃木県日光市、大田原市、益子町で生産される露地栽培の原木シイタケと、千葉県柏、八千代、白井の3市で採れるタケノコの出荷停止を指示した。国の新基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたため。

(共同)

     
秘密

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