2012-04-01 10:33 | カテゴリ:未分類


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多分、水門 
意味がなかった現代の虚構。
   
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湾の向こう側には廃漁船を集めている集積場が見える。
再利用可能性を祈る。
       
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津波でなぎ倒されたマツの防風林跡。少し枯れて
残っている。生き残れば震災シンボルの木となるだろう。 
枯れたものは、根こそぎ引き抜かれて、
別のところに山積みされている。
左上側が堤防で、そのまた左側は太平洋がある。

  
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崩壊堤防の裏側。地面が海抜ゼロメートル以下に
陥没したまま 水が引かない。
沖に見えるのは堤防に打ち上げる白波。
堤防の向こう側が太平洋。
  
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15メートルの高台の住宅も津波に襲われた。
     
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南側の高台にある寄木神社からの北側の遠望。
建屋がコンクリートの台座しかない。
まさに現代の遺跡。
右上側が堤防でその右側に太平洋が見える。
    
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高台の津波に洗われたがけの崩落中の斜面から
懸命に頭をのぞかせている、今年のフキノトウ!!
希望の星???
    
      
  JR福島駅から115号線を通って、相馬の松川浦海岸まで車で東から西に横断してみた。約70キロの行程である。午前8時半に宿を出て、行きは、途中で伊達市「霊山」の子供の村あたりで放射能汚染調査をした。このあたりは2-5マイクロシーベルト/hrなのだが、山間部の北の斜面にはまだまだ残雪があった。11時半には相馬の海岸に到着した。
   

松川浦には一望2キロx5キロ四方に荒涼たる現代の遺跡ともいえる光景が展開していた。それを見ながら、不遜にも、風を避けて車の中で昼飯を食べた。 アメのようにひん曲がった鉄材やガードレールやコンクリートの台座以外になにもない。平野には生き物の形跡がない。まだどこにも植物が生えられないほど土壌の塩濃度が高いのだろう。遠方にわずかに20本ぐらいの砂防林であった高さ15メートルぐらいの松が下肢をえぐり取られてぽつぽつと孤立してみえる。近づくと林野庁(?)によって切り倒されたものは年輪を数えると70年ぐらいで、立つている松もすでに枯れ始めている。一帯は0.12-0.15マイクロシーベルト/hrの空間線量であった。
 

  
  整然と同じ長さに切りそろえた廃樹の堆積場、掘り起こした根の堆積場。異様な光景の漁船群の陸上堆積場、コンクリートの堆積場、土砂の堆積場、と分けてがれきを整理しているようである。10トントラックが猛然と砂塵を上げて景気よく行き交いしていたが、本当に気の遠くなる終わりのない賽の河原の作業のようにみえた。
    
  膨大な人数の住民が散り散りになって避難生活を強いられているのであろうが、ここがどういう姿に将来変容して住民が帰ってこられるのか、頭がすっ飛んで想像力が全く働かなかった。
     

JR福島駅への帰路は空間放射能が10マイクロシーベルト/hrを示す飯館村長泥地区で少し時間を植物採取に費やした。小雨の中で植物を採取していたのだが、その時車を止めて話しかけてきた人物は、意外にも長泥地区の区長であった。パトロールをしていたのかもしれない。あかの他人のわれわれに、東電や、県や、県の除染アドバイザーや、飯館村長に対する怒りをぶちまけてきた。「除染が本当に可能かどうか早く決めてもらいたい」といつまでも憤懣やるかたない様子であった。この地区の住民200名は一昨日東電を相手に裁判を起こしたばかりである。
  
  小生は長靴が滑って崖からもんどり打って転んで、道路で少し両手を負傷した。老人の冷や水。
      

福島を出るときは晴れで、気温は16度であったが、午後からは気温はぐんぐん下がってきて途中で暴風雨に見舞われた。午後5時半にJR福島駅に帰ってきたときには気温は3度であった。防除服の下は薄着であったので、手足が凍えた。一日中動いて、積算線量計を見ると、本日の総被ばく量は10マイクロシーベルトであった。時々車から降りて、線量の高い野外に1時間ぐらいいた時があったので、結構な量の放射線被爆をしたのだった。
  
     
(森敏)

追記1:以下のように空間線量の強い「長泥」地区は、避難区域再編で飯館村でも別扱いになりそうです。当たり前だと思う。
  
   

 飯館村長、避難区域再編は「行政区単位で」

全村が計画的避難区域に指定されている飯舘村は9日、伊達市で避難区域再編に向けた住民説明会を開始した。菅野典雄村長は村民に対し、区分けの単位として「原則的に行政区単位で考えている」と、村の考えを提示。政府が「帰還困難区域」としての案を提示している長泥地区については、個別に協議の場を設ける考えを示した。
 村は政府関係者を交え、12日まで県内4カ所で住民説明会を行う。菅野村長は懇談会終了後、長泥地区のほか、年間被ばく線量50ミリシーベルト超の地域が含まれる蕨平(わらびだいら)などでの協議実施も示唆。「4カ所での説明会の後、長泥のほか、線量の高い地域が含まれる地区での協議の場も考えている。住民の意見を聞き、再編に向けた村としての意見をまとめたい」とした。
(2012年4月10日 福島民友ニュース)


 

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