2012-03-22 08:13 | カテゴリ:未分類

             以下の記事は、今年のタケノコの放射能汚染の第一号の報告である。昨年のタケノコ林に関しては、放射能汚染の原因が、放射性セシウムの汚染葉からの転流か、落ち葉や林雨などから土壌に流れ込み浅いタケの上根がそれを直接吸収したのかが、判然としない。
          
     しかし、昨年のタケノコの放射能汚染騒ぎの時にタケノコ林の所有者が竹藪の葉を切り落としたり、林床の落ち葉を搔き出したりした、という報告を小生は聞いたことがない(専門のタケノコ栽培専門農家なら実践したところがあるかもしれないが)。そんなことをしたら、タケノコのせっかくの栄養源を絶つことになるからである。
       
  永年作物であるタケノコは光合成産物が地下茎に転流していったん貯蔵されたものが、次年度(今年)の主要な栄養源になる。
だから、去年のタケノコの主要な栄養源は一昨年の光合成産物が地下茎にストックされたものと考えられる。昨年のタケノコでも非常に高い放射能を示したものが多かったのだが、じつはそれは一部分葉の放射能が直接たけのこに転流して来たもので、汚染は序の口だったのではないだろうか。
             
     昨年の竹樹は葉などが放射性セシウムで汚染された後も、光合成産物を地下茎に転流させ続けていたので、それと共にセシウムを地下に送り続けていた可能性が高い。だからタケノコ林内をなにも除染(枝打ち、高圧洗浄、林床の竹の葉の搔き出しなどを)しなかった昨年のタケノコ林から今年出てくるタケノコは、実は昨年のタケノコよりも放射能が高くなる可能性がある。
   
  タケノコ林の放射能は落ち葉から溶け出して順次土壌に吸着・固着しつつあると考えられる。そのぶんだけタケの根から吸収されにくくなっているだろうが、それ以外は系外に可溶性成分は出て行かない。竹林の中を、落ち葉 -> 微生物による分解 -> 雨による下方移行 -> 根による吸収 -> タケノコへの移行 -> タケノコが成長してタケ樹へ -> また落ち葉へ・・・・と何年間も・ゆっくり放射能は竹林内生態系を回り続けるだけであろう。放射能が系外に出るのは人か野獣かがタケノコを食べるために刈り取る場合だけである。

 
     
    

タケノコから新基準上回るセシウム 千葉 (日テレニュース、2012.3.21 20:35)

 千葉県は21日、香取市で19日に採取された出荷前のタケノコから、4月から適用される国の新しい基準値を上回る放射性セシウムが検出されたと発表した。

 検査の結果、4月から適用される新しい基準値(一キログラムあたり100ベクレル)を超える、一キログラムあたり130ベクレルが検出されたという。これを受け、県は、香取市に対し、タケノコの出荷自粛を要請した。

 新しく導入される基準値に基づき、出荷自粛を要請したのは千葉県で初めてという。

 

 

(森敏)

 

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