2012-03-08 08:19 | カテゴリ:未分類

              昨日、独立行政法人の農業環境技術研究所が農水省で記者会見を行い

 

「カドミウムをほとんど含まなカドミウムをほとんど含まないいコシヒカリ、イオンビーム照射で作出に成功」-安全なお米を生産現場から食卓へ―

  

と高らかに宣言しました。東大農学生命科学研究科と高崎原研との共同研究です。以下が概略です。

  

  記者会見での詳細は以下の農環研のホームページに掲載されています。

 

http://www.niaes.affrc.go.jp/techdoc/press/120307/press120307.html    

 

 

 

要旨:「コシヒカリの種子にイオンビームを照射することで、カドミウムをほとんど蓄積しない突然変異体の作出に成功しました。

この変異体の玄米カドミウム濃度は、カドミウムが多く含まれる土壌で栽培しても0.03 mg/kg以下であるため、食品衛生法に基づく米の基準値「0.4 mg/kg以下」を大幅に下回ります。

        生育、玄米収量、食味値等はコシヒカリと同等です。

        新たに開発したDNAマーカーを利用して、他の栽培品種に低カドミウムの性質を導入することが可能です。」

   

 

 

鉱山や、工場でいまだに処理せずに廃液を垂れ流す多くの開発国では(だから工業製品の生産コストが安くつくのですが)、廃液が水田の用水に流れ込んで、潜在的にカドミウムの含量が規制値である0.4ppm以上のお米が増えています。世界のお米の1割がカドミウム汚染米ではないかといわれています。ですから今回の成果は、地球人口の半分が米食民族ですので、それに対する大きな福音です。カドミウム汚染米由来の潜在的疾病を予防することに貢献することになるからです。

   

 日本で長年の問題になってきたイタイイタイ病発祥のカドミウム汚染土壌の問題がこれで一気に解決できるでしょう。汚染水田を抱える現地では表土を客土せずに、この低カドミウムコシヒカリ米を植えればいいのですから。
  
  まさにノーベル賞クラスの研究成果だと思います。この研究はホラばかり吹く近年の大型プロジェクトでは、その期間内に掲げた目的が成功した稀有の例です。

    

  いち早く毎日新聞の安味記者が昨日の午後8時30分にネットで成果の紹介記事を書いています。良く理解して書かれていると思います。

  

この研究についてはまた後日詳しく述べます。

          

(森敏)

       

追記:以下が毎日新聞の記事です。
  
  

コシヒカリ:カドミウムをほとんど取り込まない品種を開発

 土壌中のカドミウムをほとんど取り込まないコシヒカリを、農業環境技術研究所(茨城県つくば市)などの研究チームが作った。栽培実験では、玄米中のカドミウム濃度は同じ条件で育てた通常のコシヒカリの30分の1以下で、国の基準を大きく下回った。食味や収量は変わらず、この手法を他品種にも適用できるという。

 チームは約3000粒のコシヒカリ種子に炭素イオンビームを照射して突然変異を起こさせ、カドミウム濃度が高めの水田で栽培。この中から玄米中のカドミウム濃度が極めて低い株を見つけた。土壌中のカドミウムは根から吸収・蓄積されるが、この株は吸収を担う遺伝子が突然変異によって失われていた。

 さらにこの株の種子をカドミウム濃度が高めで土質が異なる水田3カ所で作付けした。収穫した玄米のカドミウム濃度は、砂質の水田では1キログラム当たり0.03ミリグラム(0.03ppm)と、同じ水田で育てた通常のコシヒカリ(0.97ppm)の約30分の1で、国の基準(0.4ppm以下)を大きく下回った。カドミウムを取り込みにくい粘土質の水田で育てた玄米からは検出されなかった。

 同研究所によると、国産米の平均濃度は0.06ppmだが、鉱山開発などによる汚染度が高い水田では濃度が高まるため、全国約4万ヘクタールで栽培中の水量を調節して吸収を抑える対策を実施している。チームの石川覚主任研究員は「日本人が食品から摂取するカドミウムの4割はコメから。食品からの取り込みを大幅に減らすため、3~4年を目安に市場に出したい」と話す。【安味伸一】

毎日新聞 201237日 2036分(最終更新 37日 2152分)

 

 

 

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