2012-03-05 08:47 | カテゴリ:未分類

 

小生の先日3月1日のブログ

「イカの東電福島第一原発由来の放射性銀(110mAg)の濃縮率は驚異的である。」

に対して、読者から以下のコメントをいただいた。福島県は海産物の110mAgを実際に測定しているが、その公表を厚労省がブロックしているらしいとのことである。
 
  
 

水産物のAg-110m

::::::::知人の研究者に聞いたところによると、福島の海だけでなく淡水の水産生物からもかなりの量のAg-110mが検出されていたそうです。福島県がこれを公表しようとしたところ厚労省が待ったをかけたそうです。福島県+水産庁がかなり厚労省と交渉したが、結局現在の食品検査のデータの権利は厚労省にあり検査対象核種以外は公表しないという厚労省の方針で、Ag-110mのデータは眠ったままだそうです。水産庁のHPに掲載されているものは厚労省のHPに掲載されたものと同じだそうで、福島県→厚労省→水産庁の流れの中で、厚労省でAg-110mのデータがカットされるようです。今回、厚労省の審議会の分科会がAg-110mのデータをだしたということは、ここまで隠し持ってきたデータを公開する気なのでしょうか。東電並みのデータ後出しですね。

   

   

実は、ゲルマニウム半導体測定器で正確に測定すると、下の図1.に示すように、測定幅(window)の取り方によっては、放射性セシウム137Csのエネルギーピーク(661.7 keV)のごく近傍に110mAgのエネルギーピーク(657.8 keV)が存在しているので、そのピークを含めて137Csとして計測されている可能性がある。

 


110mAgと137Csのピークの接近--- 

図1.Ag-110mとCs-137のガンマ線エネルギーは近接している。
 

特に簡易型の
NaI測定器ではこの2つの核種が判別できず、もし検体110mAgが含まれていれば、それを137Csとして測定して、実際の137Cs値よりも多い値としてセシウム値が公表されている可能性がある。(この可能性は、放医研のホームページでも述べられている。)

     

食品衛生行政上、世間の耳目をセシウム値(134Cs, 137Cs)のみに、限定してひきつけておきたいのだろうが、実際は90Sr, 89Sr, 110mAg, 129Teなどまだまだ東電福島第一原発由来の問題にすべき核種はいっぱいあるのだ。測定がついていけないかもしれないし、データは取得していても、開示するとてんやわんやになるかも知れないと恐れているのかも知れない。官僚の発想ですね。
 
  海外では何故日本から色々なデータがすぐに発信されないのか、とても不思議に思っているようです。
       
          
(森敏)

 

秘密

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