2012-02-26 06:17 | カテゴリ:未分類


    坂本龍一氏が産経新聞で作曲におけるオリジナリテイ―について語っている。傾聴すべきその言辞の一部を引用する。
    
 
      

「:::::::::::

若い時はオリエンタルに聴こえるといわれることが嫌でしかたなかったけれども、今はそういうもんだと割り切っています。むしろ彼らにはない面を自分がもっていることは、大きな財産だとも思うようになりました。

 つまりは、欧米人と同じようなことをわざわざ日本人がやっても意味がないということなんでしょう。もうすでに欧米で何億人もの人が体験しているわけですから。

 日本人がやっている、という必然性がどこかに感じられないと。言ってみればそれが本当の競争力ですし、オリジナリティーですよね。日本でしか作れないもの、日本人でしかできない発想、そういうものが欧米から見て面白いわけです。::::::::::::::::」

 

 

  以上の彼の言辞は自然科学の領域にも言えることである。科学においても、日本固有の産業や文化に根差した特殊性を極めていくことが逆に世界に通用する普遍性を獲得するのである。
 
  外国のだれかがやっていることを、日本に翻訳して先端研究をやっても、当人はおもしろいかも知れないが、科学史に残るインパクトは生まれないだろう。
         
  こんなことは、すでにいろんな人が言っていることだが、若い駆け出しの研究者には、その意味が理解されるようになるまでには、相応の研究歴が必要だろう。

 
(森敏)

 

秘密

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