2012-02-17 07:32 | カテゴリ:未分類

  小生は以前のブログやホームページでジョロウグモが東電福島第一原発由来の放射性銀(Ag-110m)を特異的に生物濃縮する能力があることを報告しました。
     
    ジョロウグモが、Ag(銀)を体内に腸から取り込んで、体内でいろいろな組織に(おそらく ヘモシアニン・Ag-110m として)リンパ液中を移行したあとは、いろいろな組織に分配されて取り込まれるわけですが、そのときは組織の構成分である細胞の表層の細胞膜を再度通過しなければなりません。もちろん最初に腸から取り込むときもそうですが。

    

ですからジョロウグモはおそらく銀の細胞膜輸送体(トランスポーター)の活性が高いと考えられます。

 

以下の日経新聞の記事では、微生物によって、銅や金を回収しています。

              
  銅・銀・金は元素の周期律表では1B系列に属します。ジョロウグモから、銀の輸送体タンパクの遺伝子をクローニングして、それを巧妙に遺伝子改変強化(site-directed mutagenesis)すれば、何らかの装置で、銅、金、銀の回収に産業利用が可能かもしれない、という夢を持ちました。

          
     今後長く続くであろう放射能汚染や放射能除染に関する研究は、「汚染の実態解明」や「効率的除染の技術開発」が最重点課題です。しかし、大学人はそればかりでなく、さらに多角的なサイエンスの視点からも新しい現象の発見や発明にも取り組むべきと思っています。

         

微生物で廃車レアメタル回収 リサイクル会社、山形大と開発(2012/2/17 6:06 日本経済新聞Web刊)

山形県自動車販売店リサイクルセンター(山形市、遠藤栄次郎社長)は:::::::::::::まず使用済み自動車を解体し、電子基板や触媒を取り出す。粉砕した後、酸や溶媒によって金属類を溶かし出す。その溶液に微生物を加えて細胞内に金属類を取り込ませ、焼成・濃縮して回収する:::::::::山形大学農学部の加来伸夫准教授(環境農学専門)に研究を委託し、複数の微生物を試したところ、2種類の嫌気性硫酸還元細菌の反応性が高いことが判明。研究室レベルではプラチナは100%近く、銅は8090%、金やパラジウムなどは50%程度回収できた

    
   
(森敏)

秘密

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