2008-06-09 12:10 | カテゴリ:未分類

tsubame1.jpg

巣の下からコムギの穂先で"おちょくる"と

大きな口を開けるツバメの子達

tsubame2.jpg
       巣からひり落とした子ツバメの糞と、

        子ツバメが食べ損ねたギンヤンマ

  

つばくらめ 

農家の農作業用の納屋にツバメの巣があってそれを観察しながら我々4人(女子ポスドクと男女の大学院生と小生)はコムギの穂を手で丁寧に脱穀していた。巣には4羽のツバメの雛(ひな)が、おおきなおおきな口を開けて、親の持って来る餌(えさ)をもらっている。親は2羽いて、どちらが父母かはわれわれにはわからない。2羽でおよそ3分ぐらいの間隔で餌(えさ)を持ってきては一瞬の間に雛の口に入れて、それこそツバメ返しで反転して納屋からまたえさを採りに出て行く。どの雛に餌をやるのかは何回見ても法則性があるようには見えない。

 

ある時、大口の雛に餌が渡されたが、雛がそれを飲み込めないらしく、なにか長い物がのどに突き刺さっているように見えた。しばらく放って置いたが何回かの親ツバメの出入りの後に、その突き刺さった物がなくなっていた。飲み込んだのかと思ったら、巣の下に新聞紙を敷いているその上に雛の糞とともにまだ小ぶりのギンヤンマが落ちていた。食べにくかったのであろうか、おいしくなかったのであろうか。雛は賢くも巣内を汚さないようにおしりを外に向けて糞をするようである。

 

男の大学院生が意地悪をして納屋の入り口のガラス戸を閉めると、親ツバメは外で何度もガラスにばたばたと体当たりして、「中に入れろ!」と焦っていた。

 

それにしても、本能とはいえ、せっせと餌を運ぶ2匹の喉の赤き親ツバメの飽くなき活動には脱帽した。

 

のど赤き玄鳥(つばくらめ) ふたつ屋梁(はり)にゐて

足乳根(たらちね)の母 死にたまふなり (斎藤茂吉)

 

 

(森敏)

 

追記:先日、長谷川和久先生の自宅の納屋にツバメの巣を4つ見つけた(写真下)。これらは今年のツバメが作った巣ではない。従来からあった巣を、今年のツバメが見つけて、シメシメということでそれを、そっくりそのまま利用して、子供を産んで、子育てをして、今年の子ツバメは巣立っていったということであった。

tsubamenosu.jpg 

秘密

トラックバックURL
→http://moribin.blog114.fc2.com/tb.php/139-af9d3ef0