2012-01-16 07:38 | カテゴリ:未分類

高濃度放射能汚染地域の車が海外に流出して輸出先の税関で放射能が検出され送り返されている。その一方で今回は以下の詳しい記事のように、採石場の放射能汚染コンクリートが流出して、なんとマンションが出来上がって住民が外部被爆した。

 
  

二本松の新築マンションで高線量 浪江で土台の材料採取

福島県二本松市の新築マンションの工事に、東京電力福島第一原発事故で出た放射性物質に汚染されたコンクリートが使われていたことがわかった。マンション1階の床からは屋外より高い放射線量が測定された。同市と国が15日発表した。

 コンクリの材料に、計画的避難区域内の砕石場の石が使われたのが原因とみられる。同じ材料が数百カ所の工事に使われたとみられ、国は石やコンクリの流通経路を調査している。

 発表によると、汚染されたコンクリが使われたのは、昨年7月に完成した二本松市若宮地区の鉄筋コンクリート3階建て賃貸マンションの土台部分。1階の室内の高さ1メートルの線量が毎時1.16~1.24マイクロシーベルトで、屋外の同0.7~1.0マイクロシーベルトより高かった。2、3階の室内は同0.10~0.38マイクロシーベルトという。

 コンクリの材料になった石は、計画的避難区域に入っている浪江町南津島の砕石場から搬出。コンクリ会社を通じ昨年4月11日、マンションの基礎工事に57.5立方メートルのコンクリが使われた。

 砕石場では原発事故前に採取した石を砕き、事故後も屋外に置いて避難区域に指定される同月22日まで出荷を続けたという。経済産業省などによると、この砕石会社は県内の19社に計5200トンを出荷。このうち、マンションにコンクリを納入した二本松市の会社からは県内の百数十社に販売され、数百カ所の工事に使われたとみられるという。

 二本松市は昨年9~11月、子どもなどの積算線量を計測。マンションに住む女子中学生の3カ月間の線量が1.62ミリシーベルトと比較的高かったため、市が調べた。マンションには12世帯が入居している。

 マンション1階の室内に24時間滞在する仮定で計算すると、年間の線量は10ミリシーベルト前後になる。 (asahi.com 1 16 3 2)

  

     

実は、本WINEPブログでは早くから、コンクリートではなく屑鉄資材の放射能汚染に警鐘を鳴らした。その理由は以下の記事にあるように、かつて1983年にコバルト-60による屑鉄の強い放射能汚染事件があったからである。

http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-03-02-10

       

実際にかつて台湾では建物が建って、全部解体を余儀なくされた例があると記憶している。現在の20キロ圏外の計画的避難区域に指定されている構造物などに関しては、地震や津波で解体したその後の放射線被ばく鉄鋼資材に関しては、その解体・輸送・廃棄に関して何の法規制もかけられていないのではないだろうか。

     

屑鉄を再生利用している業界は現在放射能の屑鉄への混入を恐れて戦々恐々であろう。

            

住民帰還を急ぐあまりに、逆に福島第一原発周辺の構造物が現在の20キロ圏外に工業原料や建築資材として流出しないように、強い法規制を掛ける必要があると思う。

       

また、福島の面積の半分以上をカバーする山林の木材資源は今後どのように 伐採・運搬・利用(?)・焼却(?) するつもりなのか、行政側の暫定指針の策定が、強く望まれる。対応が遅過ぎると思う。

      

東電福島第一原発からの当初の高濃度一次汚染から、次第に、風雨や動物の移動や人の活動による2次的な放射能の拡散が急速に始まっている。

 

   

    

(森敏)

秘密

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