2012-01-13 06:32 | カテゴリ:未分類

下記のマーシャル諸島での記事は、年間放射線被ばくが1ミリシーベルト以上の場所では、たとえ故郷帰還しても体調不良で、再度故郷離散しなければならないことを意味している重要な記事だ。
 
  
記事の主眼であるカリウムがセシウム吸収を抑えることは、45年以上前から分かっている周知の知見で、このWINEPブログでも、何度も報告してきたことである。取材記者が不勉強なだけである。が、このことよりも、この記事では年間被ばく線量に関する指摘がより重要であると思う。

 

カリウムでセシウム逓減 核実験のビキニで米研究 

 カリウムはセシウムと似た性質を持ち植物に吸収されやすい。実験では、ヤシの実などでセシウムが減る効果が表れており、研究所は「カリウムを加えることが最も効果的」としている。

 福島県で玄米から国の暫定基準値を超えるセシウムが相次いで検出された問題でも、カリウムの濃度が低い水田はコメのセシウム濃度が高い傾向にあることが判明した。

 住民が移住を強いられ無人のままのビキニ環礁では、米国が30年以上、陸と海で残留放射線のモニタリングを続けている。今も土壌からセシウムやプルトニウム、ストロンチウムなどが検出されており、最も汚染度が高い所では、1キログラム当たり千~3千ベクレルのセシウムが含まれている

 リバモア研究所は90年代に、土壌からの植物へのセシウムの移行を減らす研究を開始。マーシャルの人たちが日常口にするヤシの実やパンノキの実は、カリウムを肥料として土壌に加えると、セシウムが約20分の1に減ったという。

 ただ、こうした木になる実よりも、葉物野菜の方がもともとセシウムの吸収率が高く、葉物野菜と穀類については2012~13年、異なる量のカリウムを加える実験をして効果を調べる予定。

 ビキニ環礁では、米国が68年に安全宣言を出したため住民が帰島。だが流産や体調不良を訴える人が相次ぎ、78年に再び強制退去させられ、島で採れるものを食べることは今も禁止されている。

 研究所は島での1年間の外部被ばく線量を0・1ミリシーベルトと推測。仮に食べた場合は内部被ばくと合わせて年間1ミリシーベルトを超えるという。

(2012.1.12 20:15 MSN産経ニュース)

 
(森敏)

秘密

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