2011-12-21 10:54 | カテゴリ:未分類

国が食品による年間被ばく量を現行の5ミリシーベルトから1ミリシーベルトに下げる。それを来年春から実行する、とのことである。したがって、穀類は100ベクレル/kgとなる。

        

そうすると玄米生産農家はどういうことになるだろうか? 簡単なシミュレーションをしてみた。

                 

現在、福島県は全県で少しでもセシウムが検出された玄米を、精密に再検査しているようである。福島県農業総合センターのホームページでは福島市旧小国村(大波地区)の詳細なデータが以下の、非常に明快に、セシウム含量ごとの検出点数のヒストグラムの図で提示されている。

                    
  
大波玄米:: 

 

  

         

この大波地区では、現在の玄米セシウムの暫定規制値500ベクレル/Kgを超える玄米は283点(全測定点数の5.6%)であり、該当農家戸数は16戸(全測定戸数の11.9%)であった、とホームページでは報告されている。

     

そこで、上図から計算すると将来の規制値である100ベクレル/kgを超える玄米は1446点(上図の813より右の数値を総加算したものです) であり、これを全測定点数5066点で割ると28.5%となる。

   
  だから細かい計算の根拠は省くが、福島県大波地区では半分以上の農家が来年は「耕作不可」の対象になるだろう。現行の農法を続ける限りでは、という条件付きではあるが。

        

厚労省は新規制値が適用されても、出荷停止などになる食品が急増することはないとみている。というが、コメの生産者から見ると、まったくそうではない。生死の問題である。

   

玄米にセシウムを全く含まない総合的な農業技術の開発がますます急がれるようになってきた。

 

 

 

 

フォームの始まり

フォームの終わり

 食品の放射性物質、乳幼児は上限50ベクレルに 厚生省が規制値案 2011/12/20 19:47

食品に含まれる放射性セシウムの規制値について、厚生労働省は20日、新たに設ける「乳児用食品」と牛乳の上限を1キログラム当たり50ベクレルとする案をまとめた。肉や穀類、野菜類の「一般食品」は同100ベクレル。日常的に多く使用する「飲料水」は最も低い同10ベクレルとする。今年3月に策定した現行の暫定規制値は500200ベクレルで、5分の1以下に厳しくする。

 22日に開く薬事・食品衛生審議会の放射性物質対策部会で提案。了承が得られれば文部科学省の放射線審議会に諮問し来年4月に新たな規制値として施行する予定。ただ混乱を避けるため、一部食品は適用まで一定の猶予期間を設ける方針。

 厚労省は新規制値が適用されても、出荷停止などになる食品が急増することはないとみている。

 暫定規制値は年間の被曝(ひばく)線量が5ミリシーベルトを超えないよう設定しているが、厚労省は10月、年1ミリシーベルトに引き下げると表明。放射線の影響を受けやすい乳児に配慮して「乳児用食品」の区分を設けるなど、新しい規制値案を検討していた。

フォームの始まり

フォームの終わり  

( 森敏)
   
付記1:玄米は通常20kgの袋に詰められている。農家によって生産袋数は異なる。一農家につきコメ袋一点のセシウム測定ではない。
   
付記2:玄米の最高値は1270ベクレル/kgである。これを白米にしても現行の暫定基準値500ベクレル/kgを上回ったと報告されている。
   
付記3: 福島県農業総合センターは、ルーテインワークにもかかわらず測定によく頑張っていると思う。
今年の詳細なデータが、歴史に残る、基盤データとなると思う。

 

秘密

トラックバックURL
→http://moribin.blog114.fc2.com/tb.php/1343-7b330c38