2011-11-27 08:36 | カテゴリ:未分類

大波地区で県による再検査の結果、玄米のセシウム濃度が食品安全委員会の規制値である500べクレル/Kgを超える農家が12.5%(新聞発表から計算)もあった。
       
     第1表
 
 

 検体数超過した検体の最高・最低値(Bq/kg)
 
 総数超過数最低値最高値
A82700710
B676550750
C30265401110
D4545650910
E24249701270
*F2828590670
6戸2021315401270
*Fは、当初に暫定規制値超過が判明した農家
 
       

基準をこえた農家の玄米の測定値は上の第1表である(農業総合センターからの引用である)。しかし、まだ水田の一個一個の栽培環境条件が発表されていないので断言できないが、ここら辺は水田の片側に農業用水路があり、片側に傾斜の急な林がある地形が多い。この林の側からは大雨が降れば直接水田に高濃度のセシウムの林雨が逸水(いっすい)して直接流れ込んでいるのではないだろうか。
   
  
出穂期以降に養分吸収力の高い上根がマット状に張ったところにこの林雨が流れ込むと、この中の放射性のセシウムはガンガン吸われて玄米に移行するはずである。水耕栽培みたいなものである。小生はこのことを何度も繰り返して主張しているのだが素人の学者や農林行政当局者は、まだ小生がいっていることをきちんと理解していないようである。その根拠データとして天正清らの論文を以前に紹介しているのだが。
 
  こういう地形のところには、田んぼと林の境に溝を切って袋詰めしたゼオライトやバーミキュライトや大谷石粉末を沈めておくことも、有効な手段だろう。これらの資材は極めてセシウム吸着力が強いからである。
         
  もちろん農業用水路から田んぼへの「水口(みなくち)」に1メートルぐらいの堀を掘ってその底にゼオライトやバーミキュライトや大谷石粉末を沈めておき、時々かき混ぜて、定期的に搔き出して、取り替える、ことも必要だろう。
         
  
実は足尾銅山からの銅過剰対策として、渡良瀬川下流域の田んぼは、20年前までは「鉱毒堀」と称して田んぼの水口に堀を設けて、足尾銅山上流の堆積場から大雨の日にオーバーフロウしたり、しみだしてくる微細なズリ(鉱滓カス)をトラップしていた。今もそうしているかどうかは現地を見ていないから確信が持てないが。
        
  山間部で傾斜が急な用水路に堆積している土砂はセシウムを吸着しており、たえずかく乱されながら下流に向かっているから、これを田んぼに流入させないことが肝心である。
 
      

とにかく来年の稲作に向けて、有効な水稲のセシウム吸収抑制対策指針の策定が急がれる。

       

基準超、新たな5戸 福島・大波地区産コメ

 福島市大波地区で収穫された玄米から国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で県は25日、新たに同地区の農家5戸の水田で収穫された玄米から、基準値を超えるセシウムを検出したと発表した。最大で1270ベクレルを検出。同地区で収穫された玄米は国から出荷停止措置が取られているため、市場には流通していないという。
 大波地区では1戸の農家が収穫した玄米から630ベクレルのセシウムが検出され、県は22日から全154戸の農家で収穫米の全袋検査を実施。対象4752袋(1袋当たり30キロ)のうち、これまでに終了した34戸864袋の検査で、最初に基準値超えが判明した農家1戸を含め6戸計131袋の検体が基準値を超えた。
(2011年11月26日 福島民友ニュース)

   

(森敏)
 

 

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