2011-11-23 09:48 | カテゴリ:未分類

以下の2つの記事のようにイノシシのセシウム濃縮はとどまるところを知らない。まさに大型動物への生物濃縮が現在進行形である。おそらく、人が入れない「警戒区域」の強度に汚染されたキノコなどを食べたイノシシが、山を越えて、警戒区域外に移動拡散しているのだと思う。

     
         

 福島のイノシシ摂取制限=規制値10倍超のセシウムー政府

政府は9日、福島県の相馬市など12市町村で捕獲された、イノシシの肉の摂取制限と出荷停止を県知事に指示した。相馬市のイノシシ肉から、食品衛生法の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)の10倍を超える5720ベクレルの放射性セシウムが検出されたため。(2011/11/09-19:56  jijicom

        

二本松、南相馬のイノシシ肉から基準値超セシウム
県は21日、捕獲した野生動物の放射性物質検査を発表。二本松市で捕獲されたイノシシの肉から1万4600ベクレルの放射性セシウムが検出された
 検査したのは、同市と南相馬市のイノシシ8検体で、全検体で国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超えた。検出幅は693~1万4600ベクレル。南相馬市で捕獲されたイノシシからは初めて検出された。
 イノシシは会津、南会津を除く全地域で、国の暫定基準値を超える放射性セシウムを検出。当該地域で自家消費が自粛され、相双地域では摂取、出荷が制限されている。(2011年11 月22日 福島民友ニュース)

            

    

なのに日本放射線影響学会では、以下のような報告がなされている。それを読売新聞が喜んで取り上げている。(実は詳しくは論じないが、この記事の内容だけでは科学的に何を言っているのかよくわからない。記事のタイトルのような結論にはならないはずである)

 
              

野生動物が毎日食べても・・・・1年半でセシウム半減

東京電力福島第一原発事故直後に野生動物に大量に取り込まれた放射性セシウム137の量は、動物が原発周辺の食物を摂取していても約1年半ごとに半減し、最初の5年間で8分の1以下になる可能性が高いことを大阪大学の中島裕夫助教が突き止めた。

 原発周辺地域の野生動物や住民の内部被曝(ひばく)の状況などを知る手がかりになるもので、17日、神戸市で開かれている日本放射線影響学会で発表した。

 中島助教は、マウスに半減期が約30年のセシウム137を含んだ水(体重1グラム当たり1キロ・ベクレル=1匹当たり28キロ・ベクレル)を一回だけ飲ませた後、時間経過とともに体内に残る量を調べた。

 心臓や腎臓など大半の臓器では、摂取後すぐにピークを迎えたが、1週間後には25分の1以下、2週間後には120分の1以下になった。

201111181107  読売新聞)

      

    

今は、実際に壮大な放射能汚染の野外実験(! 言葉は悪いが、)が行われている福島原発周辺での現象の実態把握(記載)をきちんとやるべき時である。

           

いまはまだ、室内のモデル実験結果を自然界に外挿して、壮大な自然現象を論じるべき時ではない。

       

本気の研究者は放射能汚染現地に入るべし! と繰り返し言いたい。
   
  現地に入れなければ、前の記事にあるように、今後も捕獲されるイノシシの死体を次々と猟友会や行政当局を通じて入手して、
Cs-134, Cs-137, Ag-110m,  Te-129m などの放射性核種の各種の臓器ごとの汚染の実態をきちんと記載していくべき現象論の段階であろう。      

      
         

(森敏)
 
追記1:以下のように事態がますます進行している。

イノシシ肉出荷停止地域拡大、茨城・栃木も

政府は2日、福島県の一部地域で既に出荷停止としているイノシシ肉について、同県の対象地域を会津地方を除く同県内に拡大。

 茨城、栃木両県の全域を出荷停止とした。

 また、福島県中通りのクマ肉と栃木県産のシカ肉も出荷停止とした。厚生労働省によると、いずれも暫定規制値(1キロ・グラムあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出される例が相次いでいるためで、野生動物は移動距離が長いため、対象範囲を広めにしたという。 (20111222123  読売新聞)
 
追記2:
  

汚染イノシシは 那須、日立、角田まで拡散している!

イノシシ猟どうなる? 農作物被害に懸念の声(2011.12.13.08:08)

東京電力福島第1原発事故の影響で、野生のイノシシの肉から、暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されるケースが相次いでいる。例年なら狩猟が本格化する時季だが、肉を食べられなければ捕獲減も予想され、動物による農作物被害の拡大を心配する声が出ている。

 環境省は8月、福島県でイノシシの体表面の放射線量を調査。その結果、除染が必要なレベルより低かったとして「狩猟で接触するのは問題ないが、解体する際は肉や血が口に入らないようマスクをするなど慎重に対応を」と呼び掛けた。

 イノシシ肉からは、宮城県角田市で1キログラム当たり2200ベクレル(8月)、福島県二本松市で同1万4600ベクレル(11月)、栃木県那須町で同1185ベクレル(9月)、茨城県日立市で同1040ベクレル(9月)などと、国の暫定基準値(同500ベクレル)を上回るセシウムを検出されている。
 
追記3:

 

 捕獲のイノシシ、クマから基準値超セシウム検出

県は12日、野生鳥獣の肉の検査結果を発表、イノシシとツキノワグマ計11点から国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された。
 基準値を超えたイノシシは、福島、二本松、川俣、白河の各市町で捕獲。ツキノワグマは西郷村で捕まえたものが基準値を超えた。
 政府は、該当地域のイノシシとツキノワグマの出荷停止と摂取制限を取っている。
(2011年12月13日 福島民友ニュース)

追記4:

平田のイノシシから基準値超え1万3300ベクレル

 県は26日、野生鳥獣のイノシシやキジ、ニホンジカの肉の検査結果を発表、平田村で捕獲されたイノシシから国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える1万3300ベクレルの放射性セシウムが検出された。
(2011年12月27日 福島民友ニュース)


 

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