2011-11-20 09:47 | カテゴリ:未分類

 以下の記事でワサビで暫定基準値(500ベクレル/Kg)以上のセシウムを検出したと報告されている。
 

小生はこの記事で述べられている伊達市のワサビ田がどういうものか見ていない。しかし、伊豆などのワサビ田の栽培方法から推測するに、ワサビ田は一般的に低温の新鮮なわき水や渓流のかけ流しで栽培する。
 

わき水や渓流はおそらく、森林から流れてきたあまり時間がたっていないものであろう。すなわち、ワサビ田は一般に森林内に設置されており、川の水のセシウム濃度が高いはずである。
 
    森林内の降雨が普通の雨の100倍もの濃度のセシウムを含んでいることは、以前にもこのWINEPブログで筑波大学の恩田教授のデータを紹介しておいた。
 

先日、わき水かけ流しの水田で500ベクレル/kgの玄米が検出された。今回のワサビのセシウム濃度が高かった理由も、この水田の場合と全く同じ原理だと思う。渓流のセシウム濃度が高いことが一つの条件でありうる。
 

これまでの過去のどんなデータを見ても、畑の根茎類は一般にセシウム含量が低い。しかし、ワサビのように絶え間なく薄い濃度のセシウムをあたかも水耕栽培のように根茎に直接浴びているばあいは、普通の土耕栽培の野菜と条件が異なるのである。これがもう一つの原因であろう。
   

イネの場合でも水耕栽培では土耕栽培の10倍近くの総吸収量を示すことがわかっている。放射性セシウムが土壌で一度トラップされ粘土粒子に固着されるという工程が省かれる。すなわち、この場合はほとんどのセシウムが粘土に固着してのぞかれるのである。

  
 

   

キウイ、ワサビからセシウム=福島

福島県は15日、南相馬市で栽培しているキウイと伊達市で栽培しているワサビの根から、国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出されたと発表した。
 県によると、キウイから1120ベクレル、ワサビから1060ベクレルが検出されたが、出荷前のため市場には流通していないという。県は両市と生産農家に出荷自粛を要請した。(2011/11/15-20:55

  
 

生産者「高い数値、自分の所だけでいい」、苦しい胸の内
米から暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された生産者の男性は18日、報道陣の取材に応じ、「安心したいという気持ちで検査してもらった。結果的にこうなり残念。高い数値が出るのは、自分の所だけだといいと思っている」と苦しい胸の内を明かした。
 男性は毎年、JAへの出荷分と自宅で消費する分を作付けしてきた。四方を山に囲まれた小さな水田が並んだ30アールほどの土地。代々、山沿いを流れる沢の水を使って生産してきた。男性は「山に(田んぼが)つながっている。強い雨が降った時に山からの水が入ったかもしれない。それが原因の一つかと思っている」と語った。
 「来年の作付けは正直分からない。決めていない。何代も前からの土地。気持ちはあるが」と肩を落とした男性。「消費者を含めて不安を持っているということを、あらためて認識して対応してほしい」と東京電力への思いを口にした。
(2011年11月19日 福島民友ニュース)

 


(森敏) 

      

 

  
     

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