2011-11-17 10:16 | カテゴリ:未分類

 先月(10月中旬ごろ)には、福島県産の玄米のセシウム汚染調査は全部が終了して、事前調査で500ベクレル/Kgの農家が一件だけ出た、そこも、二次調査では500ベクレル/Kg以下であった、という報道であった。その結果、福島県や農水省は、安全宣言を出したはずである。
   

ところが下記の記事のように、今頃になって、福島市大波地区で、630ベクレル/kgの玄米が検出されたということである。
 

これはいったいどういうことなのだろう。
    

この田圃の現場を見ていないから何とも言えないが、この地区の多くの水田もやはり山でおおわれたところで湧水を利用しているようである。実はここは小生も何回も現地調査のために車で通っているところである。
  

当初500ベクレル/Kgの玄米が検出された水田が問題になった時には、福島県では同じような環境の水田を調査したが、すべて白であったという主張であった。だから原因は不明のまま、とにかく福島県は安全宣言を出した。
  

今回の630ベクレル/Kgの水田の存在は、つまり、セシウムを高濃度含有している、森林からの湧水掛かりの水田の稲を、当時全部調査したわけではなかったということなのである。
 

とにかく、早々と安全宣言がしたかったのであろう。
  

農家や行政当局のその気持ちはわからないではないが、こういう「後出しじゃんけん」の行政的行為が、かえって、福島県産米に対する不信を助長する可能性が高い。
 

県や国も本当ならこんなことはなかったことにして隠してしまいたかったのだろうが、現代はそういう時代ではない。だから、恥をかいても世間に公表したことは、潔し、と評価してやりたい。
 

問題は今後の検査体制を来年に向けてどう取り組むかにかかっているだろう。県や国には頑張ってもらいたい。
  

1週間前に、早朝にこの大波地区を車で通っていると、稲を刈り取った水田が朝日を浴びて、湯気のような朝もやが沸き立っていた。車を降りて思わずその不思議な不思議な光景に見とれたものであった。

 

 

 福島のコメ、規制値超のセシウム=全国初、市場に流通せずー政府、出荷停止を検討

福島県は16日、福島市大波地区で生産されたコメ(玄米)から国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える630ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。コメのセシウム濃度が規制値を上回ったのは全国で初めて。コメは出荷されておらず、市場には流通していないという。政府は、大波地区を含む旧小国村で生産されたコメについて出荷停止の検討を始めた。
 県によると、このコメは「コシヒカリ」で、大波地区の農家が26アールの水田で840キロを生産。全量が自宅とJA新ふくしまの倉庫に保管されている。10月上旬に刈り取りを終え、天日で乾燥した後、今月14日に同農協で簡易分析を行った。ここで規制値を超えるセシウムが検出されたため、15日から県が検査を行っていた。規制値を上回ったことを受け、県は安全性が確認されるまで生産農家とJAに出荷自粛を要請した。(2011/11/17-00:33)

 

(森敏)

秘密

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