2011-11-07 09:51 | カテゴリ:未分類

今年の3月中旬に東電福島原発が暴発した直後に、日本政府が直ちに韓国政府にホウ酸を大量に注文したことが報じられた。 
  
しかしその後の東電や保安院の発表では、このホウ酸が原子炉に注入された形跡がなかった。東電は当初は原子炉に海水を注入することさえためらっていた。原子炉が廃炉になることを恐れた経営上のケチな根性からであった。 
    
しかし、今回原子炉排ガスからキセノンが放出されたので初めてホウ酸を注入したことが報じられた
。真の再臨界を恐れての予防的措置ということである。
 
ところが、今回臨界は起こっておらず、キセノンの発生はプルトニウムによる自発核分裂によるものであると、東電はいとも簡単に前日の言辞を否定した。 
  
こんな重要な発表をころころと平気で変える神経が全くわからない。東電全体に神経が数本抜けているとしか思えない。原発問題では世界中が厳しく注目している。なのに、東電の一広報官に世界中が振り回されている。 
   
これまで原子炉にホウ酸を注入する必要がなかった理由は、燃料棒が融解沈殿したウラン断片が炉内の水に浸かってたがいに離れているので、熱中性子が互いのウランに到達せず核分裂の連鎖反応が起こって臨界に至る確率が限りなく低いという理由であった。 
  
誰もまだ
原子炉の中身を見たこともないのに、東大工学部の意ちょび髭の某教授は炉心溶融の当初からこの楽観的言辞を繰り返している。 しかしありえないことが起こるのが事故である。 
  
原子炉の専門家や核化学者の言うことは確率論でまったく信用ができない。東電が安全を見越してホウ酸を注入したことは正解であると思う。
  
しかし、どれくらいの濃度のホウ酸をどれくらいの量投入したのかまったく発表がない。もしかしたら途中で投入を中止したのだろうか? これに関しても発表がない。
   
原子炉にホウ酸を投入したがゆえに、今後の低温冷却のプロセスにどういう影響が出るのかも東電や保安院は語っていない。
  
なぜいまだに爆発メルトダウンした全部の原子炉に臨界反応が起こらないための予防措置としてホウ酸を注入しないのだろうか?
   
今後のホウ酸を注入した原子炉から発生するガスの追跡観測で、なお放射性キセノンが検出されれば、「臨界反応ではなく、自発核分裂が起こってキセノンが放出されるのである」という、東電側の理論的予測が証明されることになるだろう。
  
その場合でも、キセノンの半減期が短いので、観測技術の拙劣さで、放出が観測されない場合もありうるだろう。その場合東電はどう説明をするだろうか?
   
東電は放射性ガス観測の分析の生データ(チャート)をぜひその都度公表すべきである。彼らの国民をだまくらかすためのデーターの加工技術は超美技(?)であるから。
          
実に不快だ。  
      

  
     

2号機原子炉にホウ酸水注入=核分裂の可能性でー福島第一

 東京電力福島第1原発事故で、同社は2日未明、2号機の原子炉格納容器から1日に採取したガスを分析したところ、半減期が短いキセノン133、同135が検出された可能性があると発表した。溶融燃料の核分裂反応を否定できないとして、2日午前2時50分ごろから原子炉への冷却水注入ラインを使い、ホウ酸水の注入を開始した。
 2号機の原子炉の温度や圧力、周囲のモニタリングポストの放射線量に異常な変動はないため、念のための措置としている。(2011/11/02-05:04

     

東電、臨界の判定基準見直し 報告修正、キセノン検出で

 東京電力は6日、福島第1原発の「臨界判定基準」の見直しを含め再検討することを明らかにした。核分裂が連鎖的に続く臨界の判定基準は、10月に経済産業省原子力安全・保安院に報告したばかりだが、2号機の放射性キセノン検出で混乱を招いたことを受けて修正を迫られたとみられる。

 東電はキセノン検出で2日に「臨界の可能性がある」と発表したが、3日に「自発核分裂であり、臨界は起きなかった」と一転して臨界を否定した。現在の臨界判定基準は「自発核分裂」に一切触れていない。 (2011・11・06 22:55 共同通信)

     
    
(管窺)

追記: 本日先ほど保安院も東電に同調する見解を出したようだ。下記の記事に下線を引いたところである。
 
 いつも不快なことに、彼らの発表はまったく定量的でない。「キセノン濃度」という言葉でなく、きちんと数値で示すべきだ。全国の核科学者が手ぐすねを引いて、具体的な報告の数値の正しさを、計算で検証しようとしているのに。「どの同位体の放射性キセノン濃度」がどれだけあったのか、全く数値で示されていない。

これで「俺のいうっことを信じろ」と言っても無理だろう。本当にキセノンを測ったのかどうかも疑わしいと言わざるを得ない。 
 
記者会見に臨んでいるぼんくらな記者たちはこんないい加減な会見に対して、いったい何を質問しているんだろう。何の役にも立たず大本営発表を垂れ流ししているだけではないか。(11.7.23時 「管窺」 記)


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保安院も「臨界ではない」福島2号機のキセノン検出 2011.11.7. 20:11

経済産業省原子力安全・保安院は7日、東京電力福島第1原子力発電所2号機で検出された放射性キセノンの原因について、核分裂が連鎖する「臨界」ではないとの評価結果を公表した。核燃料の放射性物質が自然に分裂していく「自発核分裂」だったと分析した。この現象は通常の原子炉が停止中でも一定頻度で起きる。

 東電も臨界ではないとする報告書をまとめているが、保安院は独自に検証した。園田康博内閣府政務官は同日の政府・東電統合対策室合同記者会見で「自発核分裂だと判断した東電の報告書は妥当」と述べ、年内を目標とする冷温停止状態の達成には影響しないとの見方を示した。

 臨界ではない理由について、原子炉内の核燃料から見積もったキセノン濃度が測定濃度と同程度であることや、核分裂の連鎖を抑えるホウ酸水を入れてもキセノン濃度に変化が無かったことを挙げている。

 


秘密

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