2008-06-01 13:45 | カテゴリ:未分類

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ボートは沈みます

 

日光の湯の湖で女子のポスドクがボートに乗りたいという。他の学生達も修善寺湖からいろは坂をバスに揺られて急激に高地に登ってきたため酸欠になったせいもあって元気がなさそうで、昼食もあまり進まないようであった。しかしボートには乗りたそうであった。

 

泳げるかどうか聞いたところ、泳げないと答えた学生もいた。誰かが「ボートが沈むわけないでしょう!」とのたまったので、小生は即座に「ボートは沈むんです!」と以下の訓示を垂れた。

 

「小生は、高等学校の3年生の夏休みに、芦屋の海岸で、夏はいつもいっしょに泳いでいる隣の家の友達とボートに乗っていたが、芦屋川の下流にさしかかったとき、かなり流されるので、こぎ手を交代しようとした。二人が立ち上がって「せーの!」で座席を交代しようとしたときに、いきなり横波を食らって、ボートがひっくり返ってしまった。重心が高くなったためである。海に放り出されて、ボートには掴まりにくいので、岸に向かって泳ぎはじめた。彼と遠泳するときはいつも小生が先を泳ぐので今回もそのつもりで泳ぎだした。彼は新調した学生服と学生帽を着ていたので、それを脱がなかったためか、泳ぎが緩慢であったらしい。小生が岸にたどり着いて振り返ると、かれはまだ50メートル沖にいた。と、いきなり彼が水面で暴れる雰囲気がした。もしかしたら溺れているのか?? と感じたので、すぐに飛び込んで助けに行こうとしたが、10メートルほど泳いで、岸からボートを出して救助してもらった方がいいと判断して、岸に上がって。。。。。。。。。。  彼は3日後に定置網に水死体として引っかかっているところを発見された。」

 

学生達にはボートに乗るときは必ずライフベストを着用してボートに乗るように、と厳命した。男女3組の3艇のボートは湯の湖を堪能して無事帰ってきてくれた。小生は上記の経験があるので相手が水泳の練達の士であっても決して誰かと一緒にはボートには乗らない。

 

(森敏)

秘密

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