2011-10-21 04:17 | カテゴリ:未分類

       野外栽培でないハウス栽培シイタケでも、セシウム汚染値500ベクレル/kgの食品基準値を超えるものが出てきている。その理由としてシイタケ原木が放射能汚染して暫定基準値150ベクレル/kgを超えているためかもしれないということで、農水省が福島県の一部に原木出荷停止をかけている。

  原木提供業者もシイタケ栽培農家も、放射能汚染していないセシウム原木を手に入れることに苦慮しているようである。下記の「福島民報」に連綿とかれらの苦境の記事が掲載されている。

    

こういう報道を読んで非常に疑問に思うのだが、
 

   通常原木は放射能汚染していても、それは京都の「五山送り火」で問題になった越前高田の杉の場合のように「表皮」が主要な汚染部位ではないのか?
 

 木に取り込まれた放射能は原木の形成層を循環しているかもしれないが、まだ心木には強く循環していないのではないか?

したがって、表皮と形成層を含んだ部位を取り除くところまで原木を削り込めば、シイタケの種(たね)菌は菌糸からセシウムを吸収することはないのではないだろうか? 
   
なぜ、林学の連中はシイタケ栽培農家のために、そのような可能性を追求して実証しようとしないのだろうか?

 


  実は、杉の木の輪切りの断面をBASで撮影したセシウム汚染の像が、「ふくしま再生の会」のホームページ

http://www.fukushima-saisei.jp/report.html

の9月の活動報告に掲載されている。以下の2枚の写真である。(無断転載)
 

すぎBAS-- 
杉の輪切り断面にBASを密着させたところ。

すぎBAS像-- 
黒い点は上の写真で密着したBASにより
感光させた放射線画像(放射能が形成層
に多いと 思われる)

  
  このBASの像では、
まだチェーンソウで杉を横に切断するときの外皮からの放射能のコンタミネーションを完全に除けていないように見えるあらっぽい感光画像であるが、放射能は木の表層から3センチぐらいの範囲内にほとんど分布しているように見える。

    

こういう放射線感光画像をシイタケ原木であるコナラやクヌギの断面で撮影してみれば、表皮からどれくらい削りこめば、放射能を除けるのかの見当がつくのではないだろうか。
 
  それとも、そんな複雑な加工をせねばならないのでは、コストが高くついて、商売にならない、というのだろうか? 削った廃材の処理も困るかもしれないが。
           
  放射能汚染原木を野ざらしにしたり、建材にしたり、挙句の果てはみすみす焼却してしまうことになるのは、もったいないと思うのだが。素人考えだろうか。
 
          

   

  

シイタケ作れない 県産原木出荷自粛 農家、確保に苦慮
 

東京電力福島第一原発事故による県産原木の出荷自粛の影響で、県内のシイタケ農家は菌の植え付け時期を前に原木確保に苦慮している。本県は全国有数の原木出荷県で、販売業者はシイタケ農家と原木生産者のはざまで「いつになったら出荷できるのか」と困惑する。一方、野生キノコの出荷停止が広がり、直売所から地元産が姿を消した。マツタケ産地の組合は収入源を断たれ、不安を募らせている。
 「(放射性物質による汚染で)県産原木が使えない場合どうしたら良いのか」。塙町の原木シイタケ農家、安津畑輝男さん(70)は11日、同町で開かれた東電の原子力損害賠償説明会で、風評被害に加え、原木の確保に悩まされている生産者の窮状を訴えた。
 東電側は「他県から購入してもらうか、損害賠償を検討中」と答えたが、安津畑さんは「他県から買えと言われても、単価が高くて採算が合わない」と嘆く。これまで県産のコナラクヌギの原木(長さ約90センチ)を林業者から一本189円で買い入れてきたが、他県産は二倍近い価格という。例年なら業者に原木を発注し、必要量を伐採してもらう時期にきているが、対応を決めかねている。「安全性が確認された県産原木は出荷自粛が解除されればいいのだが」
 風評被害も深刻だ。安津畑さん方の原木シイタケはビニールハウス内で栽培されており、放射性セシウムは検出された時でも食品衛生法の暫定基準値(一キロ当たり500ベクレル)を大幅に下回り、40ベクレルほど。「東京の仲買人から注文が全く入らない」。風評被害で小売店からの引き合いがなくなったと聞かされた。
 昨年は県産原木1万1500本で栽培し、1千数百万円を売り上げたが、今年は原発事故の影響で6500本しか植菌できなかった。風評被害と相まって売り上げは昨年の2割程度まで落ち込むとみている。原木シイタケの栽培を始めて40年以上になるが「川の水を飲んで生きていくしかない」と窮状を表現する。「簡単にやめるわけにはいかない。諦めたくない」と必死に前を向く。
 「今年は仕事にならないのでは…」。石川町でシイタケの原木を販売する根本商店を営む根本正之さん(89)は不安を隠せない。
 例年は11月ごろに取引業者から注文を受け、注文に応じて原木生産者から必要な本数を購入する。9月に得意先の東京の業者が店に顔を出し、石川地方の放射線量などを詳しく聞いていったが、その後は連絡がない。「風評被害も広がっているし、放射線の影響も気にしているのだろう。連絡が来るのを首を長くして待っている状態」と話す。
 さらに、販売する原木が汚染されていないかも心配の種だ。仮に業者から注文が来て、生産者が伐採した原木から基準値を超える放射性セシウムが検出されれば出荷できず、別の生産者を探すしかない。「放射性物質を測る機械を借りて山に行き、自分で測って証明書を出すぐらいでないと売れないと思う」とため息をつく。
 原木生産者からは「今年は原木の販売をするのか」と問い合わせを受ける。業者と生産者の間に挟まれた格好だが、業者の注文がない限り生産者に発注はできない。「生産者には少し待っていてと言うしかない」。状況が良い方向に動きだすことを願う日々だ。
背景
 林野庁によると、平成21年に全国で都道府県境を越えて流通したシイタケの原木約5万1600立方メートルのうち、本県産は約2万8千立方メートルで、54%を占めている。林野庁は8月、放射性物質が付着している可能性があるとして原木の出荷自粛を要請した。今月6日には原木の放射性セシウムの暫定基準値を一キロ当たり150ベクレルに設定し、基準を下回れば出荷できるとした。19日現在、露地栽培の原木シイタケは中・浜通りの17市町村、野生キノコは中・浜通りの全市町村と喜多方市、猪苗代町の合わせて44市町村で出荷停止になっている。
(福島民報)
 

(森敏)

 

秘密

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