2011-10-15 05:17 | カテゴリ:未分類

東電福島原発暴発事故の後、これまでにIAEA調査団が日本に一度来て、天野之弥事務局長が2度来たが、日本国民に対しては、何のメッセージもなかったように思う。
 
むしろ第1回目の調査団の時は空間線量計でなくなくガイガーカウンターを持ってきて、浅草あたりの公園の土壌を測って、「心配ない」などと言っていたような記憶がある。今から思うと実にいい加減な調査団だったと思う。

 

天野事務局長も2回目の訪日のときは特権で東電福島原発敷地内に入って原子炉破壊の実況見聞したということであったが、日本国民に対して何の報告もなしに帰って行った。「彼はいったい何しに来たのだろう」と思ったことであった。

 

今回、2度目の調査団が来て、今度は除染に関する12項目にわたる助言を残していったようである。しかしテレビ映像で見る限りでは、調査団は飯館村訪問時などでは、自分たちの積算線量計は首からぶら下げていたが、空間線量計は持参していなかったように見えた。自分で汚染土壌などの放射能値を測らずに本当の放射線の危険度が実感されたのか実に疑問である。

   

私見では、彼らはそれほど除染に関しての治験や実際の技術があるわけではない。むしろ現在進行形の日本の除染の現状を学びに来たのだといっても、言い過ぎではないと思う。

 

この調査団がどういう具体的な助言を残していったのか、報告書を受け取った細野原発環境相は、ぜひ全文を訳して国民に開示してもらいたいと思う。それが彼らを案内した、放射能汚染現地の自治体住民に対する礼儀だと思う。

   

 

IAEA調査団 除染へ助言 101412

今後、福島県内などで本格化する除染作業を支援するため来日している、IAEA=国際原子力機関の調査団が福島県での調査を終え、放射線量の高い場所から優先的に除染を行うなど、効果的に作業を進めるための助言をまとめた報告書を細野環境大臣に手渡しました。

原子力の専門家ら12人によるIAEAの調査団は、今後、福島県内などで本格化する除染作業について助言を行うために今月7日から来日しており、福島県内で国や自治体が行っている除染の現場を視察しました。視察の日程を終えた調査団は14日、細野環境大臣を訪ね、放射線量が高い場所から優先的に除染を行うなど効果的に作業を進めるための12項目の助言をまとめた報告書を手渡しました。調査団のレンティッホ団長は細野大臣に対し、「日本には非常に大きな試練が控えているが、報告書が今後の除染対策を強化することを期待している」と述べました。会談のあと細野大臣は「全体としては日本が取り組んでいる方向性は正しいと評価してもらった。助言としては、具体的な効果を放射線量で測るべきとか、出てくる廃棄物の量などを総合的に考えバランスを取って除染をするべきだという指摘があった」と述べ、IAEAの助言を生かして今後の除染に取り組む考えを示しました。

 

 

(管窺)
   
追記:朝日新聞にはIAEAの報告の12項目が以下のように載っております。大略、ここで述べられていることは、現在の日本人にとっては当たり前のことですね。しかし短期間の調査でこれだけの認識ができた調査団の能力は高いといえるでしょう。
 
日本政府は住民との間で困ったときには、この12項目の「葵(あおい)のご紋」を使って、決断すれば、いいのかもしれません。たぶん、そういう使い方をするでしょうね。(森敏)
    
1.効果がない過剰な対応を避ける。

2.政府と自治体との調整機能を強める。

3.利害関係者の参加と協力を強める。

4.計画的避難区域と知らずに入って不要な被ばくをしないよう、標識を設ける。

5.濃度の基準を設けてクリアすれば下水汚泥などは建物や道路に利用できる。

6.除染チームは、被ばく線量の低下に効果がある活動に集中すべきだ。

7.データは正確に説明する。

8.農地の除染は慎重になりすぎる可能性がある。適切な基準づくりを。

9.都市部の大半の放射線量は非常に低い。中間貯蔵せずにそのまま除染してよい。

10.森林の除染に、時間と労力を費やす前に、効果があるか評価すべきだ。

11.河川や湖沼、海洋のモニタリングを続ける。

12.廃棄物の最終処分場を積極的に探すよう政府と自治体は協力すべきだ。

秘密

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