2011-10-10 21:01 | カテゴリ:未分類

     これまでに、お茶、モモ、クリ、梨、ゆず、ビワなどの果実が基準値(500Bq/kg)を超える放射性セシウム汚染をしていることが、数多く報告されている。モモやナシも基準値以下であるが汚染している。

  

それにもかかわらず、下記の記事は、「(原発)事故後に新たに生えた葉や果実には汚染が拡散していないことを、日本原子力研究開発機構が突き止めた。」となっている。

 

現在(10月10日20時)までの時点ではこの情報は読売新聞にしか掲載されていない。しかも今後「近く日本原子力学会誌に発表する。」ということで、読売新聞だけにリークされているようである。ほかの新聞は掲載をためらったのかもしれないが。。。。。

   

この原子力学会誌の中に植物の専門家がどれだけいるのか知らないが、これはきちんとしたレフェリーの批判を受けた論文なのだろうか。それともノー・レフェリーの速報なのだろうか?

     

   まだ論文を見ていないので詳しいことがわからないが、この著者ら(大貫敏彦・研究主席ら)が調べた木の新芽などの資料採取(サンプリング)は5月と言っている。樹木の代謝は草とは異なってきわめてゆっくりなので、この時期にはまだ葉や樹皮から植物の体内へセシウム吸収が、行われていないか、おこなわれていてもきわめて緩慢である可能性が非常に高い。
     
  そうでなければ、5月中旬開花以降のモモや、6、7、8、9、10月のお茶、うめ、びわ、ゆず、クリなどの放射性セシウム汚染が説明できない。

      

それともこれらの新茶や果実の放射性セシウム汚染源は土壌由来のセシウムのみだといいたいのだろうか? 放射能の由来をきちんと分割して説明できているのだろうか。結論には慎重を要する。
 
  なぜなら、これらの疑問は植物栄養学や生理学的には、大きな興味の対象であるばかりでなく、今後の農作物としての除染対策に、少なからぬ影響を与えるものであるからである。

  

   

セシウム、若葉には拡散なし・・・・福島第一周辺

 東京電力福島第一原子力発電所の事故で周辺の森林に降り注いだ放射性セシウムの多くが、事故当時に既にあった葉や樹皮に付着したまま残留し、事故後に新たに生えた葉や果実には汚染が拡散していないことを、日本原子力研究開発機構が突き止めた。

 降下時の気温が低く、水分が雪や氷になったことが、吸収を防いだとみられる。近く日本原子力学会誌に発表する。

 原子力機構の大貫敏彦・研究主席らは今年5月、福島県飯舘村でスギやカヤ、ウメ、樹木から落ちた雨水との接触が多いシダなどを採取し、セシウムの分布を調べた。植物に付着したセシウムの多くは雨で流れたり、葉の表面などから植物の内部に取り込まれたりすると考えられていたが、今回の分析では若い葉や枝、シダに、セシウムはほとんどなかった。

20111081714  読売新聞)

 

    

 

(森敏)
追記:その後の福島県や大学の様々な果樹栽培研究報告から、この結論は誤りであることが証明されている。(2013.12.30.)

 

秘密

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