2011-10-05 09:05 | カテゴリ:未分類

    NHKニュースで、500Bq/kgの玄米が産出された二

本松の水田について、その原因を2つ指摘している。

        

1.     砂は粘土質に比べ、放射性セシウムと結びつきにく

い性質があるため、イネがより多くの放射性セシウム

を吸収した可能性が高い。
  

2.     里山から雨水とともに水田に放射性物質が流れ込ん

でいる可能性がある。

        
          

  いずれも、可能性としては正しいと思う。つま

り、複合的な要因だろう。イネの全生育期間に農家が

どういう水の駆け引きをしていたのかが重要なポイン

トだ。水・土・植物の関係の中で、放射性セシウムが

どのような挙動をするのかを、ダイナミックに解析す

る必要がある。
   

      

  私見では、セシウムが土壌吸着の比較的低い砂

質土で生育しているイネが、生育後半の幼穂形成期

以降に、水の駆け引きをするときに、里山から流れ

てくる放射性セシウム濃度の高い林雨水を、直接田

んぼに導入したので、この時期にイネに発達した養

分吸収力の高い上根(うわね)が積極的に吸ったの

で、それが玄米に移行した、
と考えたい。
 

                 

  こういう世論が沸いている異常事態では、被害農

家は、ピリピリしており、よほどの人脈がないと、良

心的な研究者は現地調査に入れません。県の職員など

もピリピリしており、ガードを固めて、関係者以外は

大学の研究者といえども、現場への接触をさせないよ

うにするからです。一枚の水田の各地点からの水、土

壌、イネ(根・下葉・上葉・穂・玄米)などの採取と

保管が、後々の分析のために非常に重要です。 
   
  
    来年はこの圃場を県が借りて、実験計画法に従

ってセシウム吸収抑制のための実証試験を行うべき

です。

 
          

    まだ結論を出すには、早すぎます。

     

   

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米に放射性物質 水田の砂原因か105 46分 NHKニュース)

先月、コメの予備検査で福島県二本松市の1か所のコメから食品の暫定基準値と同じ値の放射性セシウムが検出されたのは、水田の土に多くの砂が含まれていたことが原因とみられることが福島県などの現地調査で分かりました。

先月、コメの予備検査で二本松市の旧小浜町の1か所のコメから食品の暫定基準値と同じ1キログラム当たり500ベクレルの放射性セシウムが検出されました。福島県などが現地調査を行った結果、コメを栽培した水田の土は放射性セシウムが結びつきにくいとされる砂の割合がほかの水田の土より高く、これが原因とみられることが分かったということです。調査に参加した学習院大学の村松康行教授は「砂は粘土質に比べ、放射性セシウムと結びつきにくい性質があるため、イネがより多くの放射性セシウムを吸収した可能性が高い」と分析しています。一方、福島県とは別に調査を進めている新潟大学の野中昌法教授によりますと、二本松市の落ち葉などが積もった里山では土1キログラム当たり1万ベクレルを超える放射性セシウムを検出した場所もあったということで、野中教授は「里山から雨水とともに水田に放射性物質が流れ込んでいる可能性がある」と指摘しています。こうしたことから、福島県は専門家とともに周囲の里山でも調査を進め、コメの安全性を高める取り組みに生かすことにしています。

 

 

(森敏)
 

付記:福島県の中間報告が示された。以下は現時点では極めて妥当な解釈だと思う。それにしても、現地水田のイネは全部刈り取られてしまったそうである。現状を撹乱せずに維持して、色々な研究者に土・水稲・湧水などの資料を提供すべきではなかったのかと思う。(10.18.記)

   

コメに放射能、悪条件重なる 福島二本松産から検出 (asahi.com 2011.10.18.))

福島県二本松市の旧小浜町地区のコメから1キロあたり500ベクレルの放射性セシウムが検出された問題で、県は17日、セシウムを取り込みやすい複数の条件が重なったのが要因とみられ、「極めてまれなケース」とする中間報告を発表した。

 発表によると、この水田の土壌は約75%を砂が占め、セシウムを吸着するとされる粘土は約13%で、県内の土壌の平均より少なかった。肥料として入れたカリウムは表面付近の土100グラム中3.1ミリグラムで、県の田の平均20ミリグラムより少なかった。カリウムは、イネのセシウム吸収を抑えるが、この水田での使用量は通常の4割程度だったという。

 田には常時わき水が流れ込んでいた上、イネの根が短く、水に浸る状態が続いていた。周囲の木からセシウムが流れ込んだ可能性もあるという。

 県農業総合センターの吉岡邦雄・生産環境部長は「こうした条件の複合的な影響と考えられる。どれかが欠けても高濃度にはならなかっただろう」と言う。センターはこの田の土を使い、実験を続けるという。

 

 

秘密

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