2011-09-12 12:38 | カテゴリ:未分類

文科省が「(放射性セシウムの土壌濃度マップ)の作成」(8月30日)というタイトルで、4月から始まって9月に終わる短期決戦型の<特別推進費>による調査研究成果の一端を報告している。
   

図1 
図1 空間線量と土壌の放射性セシウム含量との関係

    
図2 
図2(図1の左下部分を拡大したもの)

  

     

放射性セシウム汚染現場にでかけるとよくわかるのだが、線量計で土壌表面を測る空間線量率(µSv/hと、その土壌の放射線値(Bq)の関係は必ずしも平行関係(パラレル)ではない。

      

空間線量率は実はその直下の土壌からのセシウム(Cs134+Cs137)によるガンマ線ばかりでなく、大まかにいえば付近の約半径5メートル以内の土壌や草や木や塀や雨樋などからのガンマ線をも拾っているからである(「福島再生の会」の研究による知見)。つまり大きく底上げの値になっている。媒体が空気の場合は放射体から15メートル以上離れる必要があるという研究者もいる。
 
         

その土壌調査の現場にゲルマニウム半導体検出器を持ち込むわけにはいかないので、空間線量率から、その土壌のおよその放射線の絶対値を予測できればひじょうに都合がよい。これまで誰もそれをきちんと統計的に示してこなかった。

     

このような要求に対して、文科省は今回の2200ヶ所という膨大な数の測定値から一つの近似解を提示している。図1がその相関図である。これは現場では結構役に立つ情報だと思う。

   

現在一般人が立ち入りできる汚染地区はだいたい30µSv/h以下であろう。だから、この図1を部分拡大した図2(筆者が加工した)を用いて、ポータブルの線量計で土壌表面を測定すれば、そこの土壌のセシウム汚染値の絶対値をだいたい予測することができるだろう。

   

ただし図1、2で見るように、空間線量率が超高濃度の汚染地区に入るほど、値のばらつきが非常に大きくなることは頭に止めておくと良いだろう。研究者は現場にこの図を持っていくと非常に役に立つと思う。

   

   

(森敏)

 

  

秘密

トラックバックURL
→http://moribin.blog114.fc2.com/tb.php/1247-fd7f046c