2011-09-08 06:09 | カテゴリ:未分類

    

9月16日号の週刊朝日が「福島原発に入った!」というルポ(第一弾)を掲載している。

        

東電福島原発の冷温停止(?)や原子炉漏水汚染水処理に関する東電や保安院の情報が、当初からうさん臭く感じられるのは、マスコミの記者が現場に入って、自分で見て、聞いて、触って、匂いを嗅いだ発表をしていないからである。東電の発表や保安院の発表が、何の批判もなく大新聞によって垂れ流されている。

      

東電や保安院が発する数値情報はすべて加工されていると考えるべきである。それが証拠に彼らは忘れたころに数値を平然と、計算の桁(けた)が間違っていましたとかなんとか、これまで何度も訂正を繰り返している。原子炉温度、汚水処理装置の稼働率、吸水口付近のセシウムやストロンチウム濃度など、全く信用できない!

   

東電と保安院はこれまで何十年にわたって原発推進のためにありとあらゆる手段で国民を宣撫工作してきた経験を蓄積しているので、今も毎日繰り返して、加工情報を平然と垂れ流していると考えるべきである。攪乱情報の発信が巧妙なことは実に舌を巻く。

      

この週刊朝日の記者たちは、今回、どういう手づるで東電福島原発敷地に入って取材ができたのかわからないが、ルポの内容が、生々しい。

   

マスコミは常に記者自らが現地に入って、取材すべきところを、これまで、この東電福島原発に関してはまったくそれをしてこなかった。なぜなんだろう?(今回の台風による洪水被害などではただちに報道各社が現地に命懸けで取材班を送り込んでいるではないか)。東電側に原発敷地への入構をブロックされてできなかったのだろうか?、記者たちが放射能が怖くて、原発敷地に立ち入りできなかったのだろうか?

   

そう思っていたのだが今回やっと、週刊朝日取材陣によって、大本営発表でない、加工されていない情報がもたらされることになった。そのこと自体がもって慶賀すべきことである。

      

これを鏑矢(こうし)として、これまでの東電や保安院による加工情報ではなく、今後はマスコミ人は原子炉敷地に出かけて、現状の事実はどうなのかをよく観察して、3.11.以降これまでの半年間に及ぶ<大本営発表>をきちんと読み直して検証する必要があるだろう。この記事では、津波による電源喪失ばかりでなく、地震そのものによる原子炉自身の亀裂や原子炉建屋の崩壊などがあったのではないかと、原子炉の耐震性そのものにも疑問を投げかけている。

   

これまでの半年間垂れ流されてきた東電・保安院複合体情報の、どこが嘘でどこが嘘でないかの情報の仕分け(分別)をやる必要があるだろう。マスコミ人には、いまだに原発敷地はおろか放射能汚染現地にさえ入らずに、記事を書き続けている記者が大部分であると思われる。少なくとも今後は大新聞の科学部の記者は、本社のデスクに座っているのではなく率先して東電の敷地に入るべきである。
  
       
   

とくに世界中の顰蹙を買っている、海洋汚染対策の実態をきちんと確認してもらいたい。
         
原発事故調査委員会の委員長である畑中洋太郎氏は、きちんと原発敷地で、技術解析を行っているのだろうか? もうそろそろ何か言ってもいいのではないか?
          

        

(管窺)
 
追記:昨日(2011.9.9.)は、野田首相も随員を連れて原子炉建屋に入ったと報告されている。それに随行した報道人による、原子炉破壊塔の写真放映がなかったので、本当に、原子炉に臨場したのかどうか解らないのだが。いずれにせよ、東電も破壊の惨状をきちんと国民に理解してもらう方向に、方向転換しはじめたのかもしれない。国民に敵視され続けながらの、長期戦にわたる原子炉解体に向けての作業は、全く元気が出ないだろう。洗いざらい実態をマスコミにさらすことである。

秘密

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