2011-08-24 08:31 | カテゴリ:未分類

 2年後までの放射線量半減めざす(8月24日6時34分NHKニュース)

政府は、東京電力福島第一原子力発電所の事故で、福島県内の住宅街など人が居住する区域で、2年後までに放射線量をおおむね半減させることを目指すとした基本方針を策定したうえで、具体的な除染方法を盛り込んだガイドラインをまとめました。

それによりますと、政府は、今後、福島県内で、放射性物質を取り除く除染作業を本格化させ、2年後までに住宅街など人が居住する区域で、放射線量を現時点からおおむね半減させるほか、子どもについては累積の被ばく線量を2年後におおむね60%削減することを目指すとしています。そして、この目標を達成するための具体的な除染方法を盛り込んだガイドラインをまとめ、この中では、住宅については、庭木のせん定や草取り、雨どいの掃除が効果的であり、放射線量の高い地域は、屋根の高圧洗浄や庭土の表面を削り取ることも必要だとしています。また、道路は、アスファルトの継ぎ目を洗ったり側溝にある泥を取り除くほか、街路樹は枝葉をせん定したり、落ち葉や腐葉土を回収することが必要だとしています。このほか、学校や公園などの遊具については、洗剤を使って洗ったり、ブラッシングしたりすることが有効だとしています。政府は、この基本方針とガイドラインについて、26日に開く原子力災害対策本部で決定することにしています。

   

平場での放射性セシウム除染方法に関しては、結局、上記のニュースでのべられている指針が採用されそうだ。これまでの現場での数多くの試行的除染経験を積み上げてきた、妥当な除染方法といえるだろう。しかし、これを細かく汚染場所の取り残しがないように実行するとなると大変な人手と時間がかかる。
    
  最後までとり切れないで残るのは急斜面(崖)の土壌と、剪定しても残す立木の地上部や地下部の「表皮」だと思われる。もともと木造建築は除染が困難である。落ち葉の濃厚汚染に見られるように、木の高分子成分(セルローズ、ヘミセルローズ、ぺクチン、リグニン、タンイン)は極めてセシウムと結合しやすいらしい。

    

だからいろいろな方法を採用しても空間線量が2年後に半分にしかならないという、極めて弱気の目標である。

        

空間線量の最高基準を例えば年間1ミリシーベルト(mSv)という絶対値で決めることの実現性に関してまったく自信がないのだろう。この場合には空間線量値を0.112Sv/h以下に下げなければならない。だから別の報道によると、薄い放射能汚染地帯の除染は、気になるなら(場合によっては国が現物支援はするが)現地住民の自助努力に待つ、ということらしい。

    

仮に、関東一円をこの値に下げるのは至難の業である。東京でも随所がこの値(0.112Sv/h)をオーバーしている。東京人は何でも行政に依存したがるので、自分では何もやらないだろう。だから行政が何もやらなければ集中豪雨などで環境が洗い流され続けることによる神頼みになるだろう。だから戸建ての住民は側溝や雨どいの掃除ぐらいはしたほうがいいかもしれない。
    
  都市では多くの箇所を暗渠にしたために、道路の下の排水路の汚染ヘドロから、つまり通行中に股の下から浴びる放射能に関する意識が低い。

  

ところで、別の報道によれば除染した <高放射能汚染産物> は福島現地のそれぞれの自治体に仮置き場をさがしてもらい、そこに一時保管するということである。

   

何度も言うようだが、この仮置きのその次の工程は、埋め立てるのではなく、<可燃物は燃やす>のが一番だ。早く、放射性草木廃材を燃やす除染フィルター付きのバイオマス発電所を開発して、空間線量が超高濃度の区域を国が買い上げてでも、そこに設置すべきである。

      
(森敏)
   

 追記1:以下の記事のようなことがどんどんこれから起こるだろう。よく考えて行政をやらないと、良かれと思ってしたことが、あだになって帰ってくることになる。

   
放射性物質ふくむ堤防の雑草、事前説明なく埋め立て

 国土交通省福島河川国道事務所が、堤防の除草作業で生じた放射性物質を含む雑草を周辺住民に事前説明することなく二本松市の上川崎地区の河川敷にある国有地に埋め立てていたことが23日、分かった。付近には住民が飲用水として使っている井戸もあり、シートを敷くなどの措置を取らずそのまま埋設しており、住民は不安を募らせている。放射性物質を含む草の処理方法が確定しない中、住民感情を逆なでする対応は今後、波紋を広げそうだ。
 同事務所によると、埋め立てた雑草は7月下旬から8月上旬にかけ、同市でも比較的線量が高い杉田地区の阿武隈川沿いと支流の杉田川沿いの堤防から刈り取った。今月4日から12日までの間、5回に分けて計90立方メートルを埋め立てた。地上10センチの地点で測定した最大の放射線量は毎時1.72マイクロシーベルトだった。土をかぶせたところ毎時0.6マイクロシーベルトまで下がったとしている。このほか、同市杉田地区でも同様の雑草を野積みしているほか、須賀川市でも同様の埋め立てを実施しているという。
(2011年8月24日 福島民友ニュース) 
 
追記2:

伊達の除染難航か 仮置き場設置に住民不安視

市内全域の除染を掲げ、第1弾として住居の除染作業を計画する伊達市は28日、特定避難勧奨地点に指定された住宅がある同市霊山町小国(上、下小国)地区で住民対象の説明会を開き、同地区内での除染作業後に出る放射性廃棄物の仮置き場を同地区内に設置することを求めた。住民からは設置を不安視する声が多く上がり、9月にも始めたいとしている住宅の除染は難航しそうだ。
 市は、全域の除染に先駆け、特定避難勧奨地点の113世帯と、周辺の子どもや妊産婦がいる住宅での実施を計画。
 説明会は2カ所で行い、地元住民ら計約190人が参加。このうち下小国中央集会所では、市除染プロジェクトチームのリーダーが、除染後に出る放射性廃棄物を各住宅の敷地や地区内の公有地に仮置きする必要があることを訴えた。
(2011年8月29日 福島民友ニュース)


 



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