2011-08-17 11:52 | カテゴリ:未分類

   
  いろいろな分野の大学人や民間企業が放射性セシウム汚染土壌の除染実験を行っている。
    
  以下の例は、まだとても粘土質含量の多い水田土壌等につかえる解法ではないが、公園などの砂質土壌には使えるかもしれない。これはあくまで<特殊解>である。実用化のためのスケールアップをどうするかは、大学の研究者の手には負えないので企業との共同研究が必要だろう。
   
  いずれにせよ、福島の“多様な土壌”に対する放射性セシウム汚染を一気に単純に解決する<共通解>を見出すのは、まだなかなか難しいかもしれないが、研究者は粉骨砕身すべきであると思う。
    
  
    
土壌のセシウム除去、水洗いとふるい分けで効率的に

水洗いとふるい分けを組み合わせることで、放射能汚染された土壌から放射性セシウムを効率的に取り除く仕組みを京都大の豊原治彦准教授らが開発した。住宅や公園の表土など粘土の少ない土では有効という。9月に長崎市で開かれる日本水産学会で発表する。

 豊原准教授は、1キロあたり3千~5千ベクレルの放射性セシウムを含む福島県郡山市の公園の土で実験した。細かい粘土が重さで土全体の4%と、粘土の少ない土。

 まず、汚染土壌をざるの上でたわしでこすって水洗いすると、水にセシウムの約88%が移った。洗浄水にあるセシウムは、薬剤を使って100%集めて沈殿させることができた。

(朝日新聞には、わかりやすいフローシートのイラスト図が載っているのだが、無断転載禁止と書かれているので、残念ながら載せられない)
  
  

 (森敏) 


追記1:本日(8月17日)の日経新聞にこれまでの除染の試みの紹介があった。

松江市の汚水処理会社「ネオナイト社」による、プールの放射性セシウム汚染水のゼオライトによる除去の実績と、東北大学アイソトープセンター石井慶造教授の公園の汚染表土を2センチ剥離した土壌を一種の浮游選鉱法によって放射能で汚染した浮游成分である粘土成分を除去したという実績である。

 

放射性物質の除去、新手法で効率よく 福島の公園などで実験
 

福島第1原子力発電所事故で土壌などが汚染された福島県で、放射性物質を効率良く除去するための実験が相次いでスタートしている。天然鉱物で学校プールの水を除染したり、汚染土壌を水と混ぜ処分する土の量を減らしたり。放射線量が大幅に下がった例もあり、関係者は「安心して暮らせる街に早く戻すため、新手法を普及させたい」と意気込んでいる。

 原発から約35キロメートルの福島県南相馬市の上真野小学校で6日から3日間…

 
2011/8/17 0:36
情報元 日本経済新聞 電子版
(全部の文章は紙ベースでは読んだが、電子版のお金を払っていないので文章をコピー転載できない!)
 
追記2:と思っていたら、読者から以下の続編の文章が届けられた(わざわざタイプ打ちしていただいたようで、本当にありがたいことです)(8月18日記)

 

・・・3日間、プールにたまった水の除染作業が行われた。学校の依頼を受けた松江市の汚水処理会社「ネオナイト」などが高さ4メートル、長さ16メートルの放射性物質除去装置を設置し、2つのプールの水の処理を無償で引き受けた。
 当初、プール水に含まれる放射性セシウムの濃度は1リットルあたり3千~5千ベクレルと水道水の暫定規制値(同200ベクレル)を大幅に超え、排水溝に流すこともできなかった。しかし、セシウムを吸着する天然鉱物「ゼオライト」が原料の除去剤を使う同社の装置で除染し、濃度は100分の1に低下。地元住民の了承も得て排水溝に流すことができた。
 市は今年の水泳授業の中止を決めており、プールは使えないままだ。それでも同小の志茂正康教頭は「水の処理にも困っていただけに本当に助かる。来年は泳げるようになり、子どもたちも喜ぶ」と目を細める。
 福島市では8月初め、東北大の石井慶造教授の指導で公園の表土を「洗浄」する実験が行われた。表土の成分のうち粘土がセシウムを吸着する作用を利用し、汚染土に水を加えてかき混ぜ、粒の大きな土砂と、粒の細かい粘土を分離する。表土を削り取るのに比べ、処分する土の量を最大10分の1までに減らせる。
 市内の児童公園で行われた実験では地表約2センチの土をはぎ取り、土木用ミキサーで約150キログラムの土を処理。半分以上を再利用できた。同市では除去で生じる土の処分に頭を悩ませており、松浦祐一・公園緑地課長は「処分量を減らせるのが良い」と期待を込める。
 芝生の除去で新手法を試したのは福島県。郡山市の公園で4日、芝の根を残しつつ通常より深く刈り取る方法を東京農業大と一緒に行った。芝の根ごと取り除く通常の除染に比べ、廃棄物の量が減り、芝も再生する。表面で毎時0.47マイクロシーベルトだった放射線量は除去後、0.09マイクロシーベルトに低下した。
 県は「ホームページなどで方法を紹介し、市町村や家庭などに参考にしてもらいたい」としている。

 

秘密

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