2011-08-09 08:22 | カテゴリ:未分類

現在、人が攪乱(かくらん)していない土壌では土の表層1-2センチに放射性セシウムが集積している。現地で、森林の落ち葉を剥(は)いで、腐葉土を剥いで、と順次深く掘り進んでいくと、腐葉土が圧倒的に放射能が高い。多くの森林の生物(土壌微生物や小動物)はこの腐葉土を餌にして生息している。

    

今年からくも孵化(ふか)したり脱皮したりして、生まれ出てきた生き物でも、次の子孫を残すまで、彼らは、腐葉土をせっせと漁って栄養を取り、その結果継続的な放射性セシウムによる体内被曝をうけ、腐葉土の内外をはい回りながら、外部被曝を受けつづけている。ミミズのような環形動物は直接皮膚に被ばくしている。よく考えると、かれらがこのまま生きていられると思えない。

     

というのは、あくまで小生のような素人の発想であるが、森林の生き物の放射線被爆の実態は、実は現在のところ誰にも見えていないのではなかろうか? 生態学者はだれかが実態調査に手を付けているのであろうか? 

   

日頃から<生物多様性>を念仏のようにとなえている、生態学者は、今、現在、東電福島原発の暴発によってまき散らされた放射能によって、最初はヨウ素―131の、現在はセシウム-137と134の放射線障害で時々刻々と変化しているであろう福島の汚染地域の生物の生態調査を早急に開始すべきではないだろうか。

   

人に症状が出る前にまず周りの生き物にその兆候が出るというのは公害問題で我々が学んだ疫学の法則性である。
 
IMG_1348--.jpg 
車のフロントグラス越しに撮影したので像がぼけている。
車線のセンターラインの上にいるのが体格とその挙動から
ボスざると思われた。

       

飯館村から月舘村にむかう山間の、まったく車が通っていない道路で、日本サルの群落にあった。おそらく60匹はいただろう。これらのサルは、現在放射能汚染された自然の食べ物しか摂取していないはずである。車に驚いて道路から飛び上がったハヤブサにも出会った。ハヤブサは高度の食物連鎖の頂点にある。彼らが狙うネズミやモグラが食べる小動物は土壌生態系の多様な生き物であるはずだ。

  

生態学者は、立ち上がるべきである。これから現地調査に入っても、原発暴発以来すでに5か月になるので、すでにかなり本来の生態系からの急激な変化が起こってしまっている可能性を否定できない。しかし、ともかく現状の記載(description)をしておくことが、後世には復興のための基盤データーとして役に立つことは間違いないだろう。

    

(森敏)
    
追記:以下の記事によると、クマも放射能汚染汚染地域を徘徊している。蜂蜜の季節だから、おりてきたのかもしれない。飯館村の強度汚染地区ではミツバチやスズメバチや熊バチが盛んに飛び回っていた。停車中エンジンをかけているときの排気ガスの成分か、エンジンの低周波なのかが誘因の原因になっているのだろうか? 野外の汚染調査中はハチに頭上を付きまとわれて実に危険を感じた。クマの肉は汚染牛以上に汚染されているだろう。クマを仕留めれば、貴重な体のあらゆる箇所がセシウム汚染の分析対象になりうるだろう。獣医学の先生方の出番ですね。
     
        
福島の水保小でくま 表土除染作業中に目撃
9日午前8時ごろ、福島市土船の水保小の校庭で表土の除去作業をしていた警備員男性(66)が、クマ1頭が同校正門近くにいるのを目撃、福島署に通報した。
 同署によると、クマは体長約50センチで、正門付近からフェンス沿いに北へ走り去ったという。同校は夏休み期間中で児童はいなかった。同署が付近を警戒し近隣住民に警戒を呼び掛けている。 (2011年8月10日 福島民友ニュース)

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