2011-07-27 22:36 | カテゴリ:未分類

  

全国に園芸商品が流通しているホームセンターでの「落ち葉堆肥」等が放射能汚染されている。周知のごとく、東電福島原発爆発時以後にも水田に放置していた稲わらの放射能汚染がすさまじい。
  

     

街路樹の剪定枝や森林の落ち葉や馬糞や牛糞や敷き藁は、有機農業にとって重要な資材である。有機農法の作物の生育にとって必要な必須元素は、土壌と、これらの有機物からのみ供給されているからである。

  

それらが東電福島原発による放射能汚染で、有機農業が大ピンチに立たされている。露地栽培で燦燦たる太陽を浴びて、無農薬無化学肥料を唄ってきたのがこれまでの有機農法である。これらの資材が汚染されてしまった。だから、有機農業生産者のダメージは計り知れない。

     

    残念ながら、よほどの努力をしないと、今後は福島県とその周辺で活動されている有機農業者の農産物が放射能汚染されている可能性が高い。多くの有機農業者は、個人的な<提携ルート>で農産物を提供している場合が多いので、JAや生協や大手スーパーなどが行っている放射能汚染のチェックが入っていない場合が多い。その意味では消費者にとっては、有機認証産物がかえって不安な存在になっている。

     

    有機農業者も放射線測定器を購入して、森や畑や、農産物の放射線値を、開示しなければならないことになってきた。これはなかなか重い経済負担であるし、ますます余計な労働が増えて労働生産性を低めることになる。

      

    放射能汚染土壌については、自分で田畑の表土を削り取って、放射能を低減した結果を、数値的に開示して、消費者の信頼を獲得するしか手がないのではないか。しかし膨大な量の非放射能汚染有機資材を遠隔地から入手しなければならないとなると、これは地産地消の有機農法の精神からも逸脱することになるだろう。

   

    皮肉なことに、放射能汚染地域では、外国の遺伝子組み換え飼料穀物(トウモロコシや菜種油かす)を使った養鶏場や養豚場からの糞尿、ビールかす、おから、などの食品残渣こそが放射能汚染されていない有機資材であるということになりかねない。別にそれらを使用しても全く問題はないのであるが、<遺伝子組み換えアレルギー>になっている一部の有機農業者には、とても採用できる選択肢ではないのかもしれない。

  

    実に放射能汚染の根は深い。

    
   

(森敏)
  
付記:以下の記事である。

腐葉土からセシウム・・・・栃木の業者から仕入れ

 秋田県は25日、秋田市のホームセンターが栃木県の業者から仕入れて販売していた腐葉土について、1キロ・グラムあたり1万1000ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。

::::汚泥を堆肥として使う場合の国の基準(同200ベクレル)の55倍にあたる。秋田県は店側に販売自粛と店頭からの撤去を要請した。

 県環境管理課によると、::::::::腐葉土から1メートル離れた空間放射線量は最大で毎時0・48マイクロ・シーベルトで、秋田市の通常レベルの約6倍だった。(20117260847  読売新聞)

  

茨城産の稲わらも汚染を確認 国基準の48倍

 茨城県は25日、茨城県高萩市の農家で集められた稲わらから1キロあたり6万4千ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。乾燥前の水を含んだ状態に換算すると約1万4500ベクレルで、国の基準値(1キロあたり300ベクレル)の48倍となる。:::: これまで福島、宮城、栃木、岩手各県で地元産の稲わらを与えた牛の肉から基準値を超えるセシウムが検出されている。 
 
追記1;
それにしても下記の堆肥製造業者は、どこから腐葉土を入手していたのだろうか? 新聞記者はなぜその一番重要な疑問を、解明しないのだろうか。実にだらしがない。

 

汚染疑い腐葉土、7種2.7万袋出荷 栃木の業者
 

 栃木県産の腐葉土から高濃度の放射性セシウムが検出された問題で、検出された腐葉土を製造した同県鹿沼市の「加藤産業」は29日、汚染の可能性のある腐葉土の出荷先などを発表した。商品は7種類で、出荷量は14~40リットル入りの袋で計2万7590袋、約55万6千リットル(!!)という。  
 同社によると、6月以降に製造した腐葉土を松山市、高松市、静岡市、静岡県焼津市、秋田市、札幌市、仙台市、さいたま市の八つの問屋や小売店に出荷したほか、ホームセンター「コメリ」(本社・新潟市)の青森、岩手、秋田、宮城各県の店舗で販売した。 
 
追記2:読者から下野新聞を紹介された。 栃木の落ち葉収集業者は那須塩原のものを集めたということである。現在那須塩原の空間線量がわからないのだが那須の値は8月4日現在0.14である。これくらいの線量は関東東北にホットスポットしてもざらに存在する。小生の測定では
 軽井沢でさえ一部はこの値を示したところがある。

 

秘密

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