2011-07-22 22:37 | カテゴリ:未分類

  

福島住民という読者から、以下に転載するように東電福島原発の吸水口に張り付けている「シルトフェンス」に関する記事を紹介していただいた。この内容は当時の地方紙である福井新聞に載ったもので、朝日、読売、産経、日経、産経などのどの新聞もこの素材については一言も述べていなかったもので、筆者は全く気が付かなかったのだ。

 

「シルトフェンス」とはてっきり「強固な鉄板様のモノ」だと思っていたら、単なる布なんだ! こんなもので放射性セシウムイオンや放射性ストロンチウムイオンや放射性ヨウ素イオンの海水中の拡散が防げるわけがない。表面は疎水性だろうからオイルは吸着するだろうが、水溶性のものはスカスカに通過するだろう。

 

だから、東電福島原発吸水口に流れ込んだ22テラベクレルという高濃度放射性原子炉汚染水は、3か月たったいまでは非常に薄い濃度に低下してしまっているのだ。つまり全部外洋に拡散してしまったのだ。当たり前のことだ。シルトフェンスの実体は海水が行き来する<ざざもれの素材>だったのだ。

 

国民は東電に完全に騙されていた。だからジャーナリスト自身が現場に立ち会わなければ東電がやっていることはなにもわからないのだ。

 

今度、IAEA事務局長の天野氏が東電福島原発を訪問して、「放射能防護服を着けて、いけるところまでいって徹底的に見て来たい」、と発言している。多分いくつかの点で彼は完全に東電に不信感を持っているのだと思う。天野氏はきちんと任務を果たさないと、日本人だから日本の原発事故に対して甘い、という認識を世界の人からされたら、権威を失墜するだろう。首が飛ぶだろう。

     

天野氏には、排水口や吸水口の様子をきちんと時間をかけて見てきて、十分に不審な点を解明してきてもらいたい。特に今、世界が東電福島原発で一番注目しているのは、原子炉から漏水している超高濃度のセシウムやストロンチウムによる海洋汚染そのものなんだから、東電の隠匿隠蔽をきちんと解明してきてもらいたい。
    
    
        
  
  

汚染水拡散防ぐフェンス製造開始 前田工繊、福島第1原発用に

(福井新聞。201146日午前742分)

(写真説明)前田工繊のシルトフェンス。浮きの下にカーテン状の布が垂れており、水の流れを止めることができる(版権のために写真は略します)
 

 福島第1原発から放射能汚染水が流出している問題で、流出拡散を防ぐために、土木資材・災害復旧資材製造の前田工繊(本社福井県坂井市、前田征利社長)が製造する「シルトフェンス」が使われることになり、5日から製造を開始した。

 シルトフェンスは汚濁防止幕とも呼ばれ、浮きの下に、重りを付けたポリエステル製の布を海中に垂らすカーテンのようなもの。通常は護岸工事などで使用し、砂などが海や川に拡散しないよう設置される。

 東京電力は同原発2号機の取水口前にこのシルトフェンスを設置し汚染水の拡散を防ぐ計画で、大手海洋土木業者が施工を担当する予定。前田工繊によると、フェンスの総延長は約540メートルのうち約半分で同社の製品が使われるという。

 同社製品は、直径30センチの筒状になった浮きの下にカーテンを垂らしたもので、カーテン部分の深さは6メートルと10メートルの2種類。カーテンの大きさが規格外であるため、5日から西宮工場(兵庫県)で製造に取り掛かった。

 同社は「災害復旧に携わる企業として、一日でも早く安全が確保されることが最優先」としており、工場をフル稼働させ、採算度外視で製造に当たっている。完成すれば、今週末と週明けの2回に分けて同原発に搬入する予定。

 ただ、フェンスは土砂用のため「放射能汚染水に対しどれほどの効果があるか分からない。少しでも汚染水が海に流れ出る速度を遅らせることができれば」と話している。

    

(管窺)

 

秘密

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