2011-07-16 05:28 | カテゴリ:未分類

 

  東京都などではせっかく校庭を芝生化する運動が軌道に乗り始めたのに、その流れがとん挫しかねない。この間の東電福島原発暴発のために、福島県全域の保育園や幼稚園や小学校の校庭の芝生が放射能汚染したから、芝生をはぎとらざるを得なかったからである。

 

  それで気になっていたのだが、はぎ取った芝生はどうしたのだろうか? そのまま一般ごみとして焼却場に持って行ったのだろうか? だとしたら、焼却灰の汚染源になっているだろう。

 

  それでまたずっと気になっているのだが、関東一円にかなりの面積を占めるゴルフ場の芝生の管理はどうなっているのだろうか? 牛の餌にやる牧草が関東・東北一円で放射能汚染して給餌を禁止しているぐらいだから、おなじイネ科の芝生も相応の放射能汚染しているはずである。ゴルフ場の芝生に関しては、その放射能汚染値の報告が寡聞にして無い。これは意識的に、測っていないのか、測っていても発表しないのかのどちらかであろう。

 

  本日、牛に稲わらを給餌した農家が浅川市から購入した稲わらは、福島原発から70km以上離れた、白河市の農家が野外放置していた稲わらで、その放射性セシウム(Cs137+Cs134)濃度は23000~97000ベクレル/kgであったと福島農業技術センターから発表されている。当然付近のゴルフ場の芝生にも同じような濃度で放射性セシウムが降り注いだと考えられる。(原発爆発当時は放射性セシウムの10倍以上の濃度の放射性ヨウ素も降り注いでいたはずである)。

 

  ゴルフ場の芝生は頻繁に刈り込んでいるはずで、その時かなりの量が集められるはずであるが、それはどこで最終的に処理されているのだろうか? 小生はゴルフをやらないのでそこらへんがよくわからない。刈り取った芝生は公共の焼却場に行っているのだろうか? そうだとすればこれも焼却場の焼却灰の高濃度放射能汚染源になっているだろう。それとも自分のゴルフ場の敷地内で堆肥化されているのだろうか? それならば、たい肥として再度どこかに放射能が拡散されるので早く行政指導が必要だろう。

  

  Googleでしらべてみると、福島県だけでもゴルフ場は50か所あり、1か所の平均面積が約1500000平方メートルのようであるから、福島県のゴルフ場だけで75x10(75平方キロメートル)もあることになる(もちろん高濃度に放射能汚染されているすべての避難区域も含まれている)。ゴルフ場の芝生の放射能測定値が発表されていないので、計算ができないが、ゴルフ場の刈り取った芝生だけでも相当量の放射能の濃縮が行われていることが予想できる。

 

  仮に芝生の1回目の刈り取りの乾物重量を1mあたり100gと見積もると、ゴルフ場の総面積の約半分が芝生でおおわれていると仮定して、3.75x10kg収穫される。これに、さきほどの稲わらの場合の、乾物重1kgあたりの放射能量を掛け合わせると8.625x1010ベクレル~3.6375x1010ベクレルとなる。実はゴルフ場だけでも途方もない放射性セシウムが人力によって回収されていることになる。

 

  この芝生の一番刈り、2番刈り、3番刈りと、刈り取った芝生の放射能値を23年にわたって測っていけば、どのような傾向で、芝生が土中の放射能を収奪してくれているかがわかり、その吸収曲線から、何回目かからあまり吸収しなくなるということが予想できるだろう。 ということは、その外挿(シミュレーション)した時点で、その土壌ではセシウムの粘土との固着が平衡に達したということである。そこで、除染のためには今度は放射性セシウムの固着の相手方である雲母などと一緒にセシウムを取り除けばいいということになるのではないだろうか。

    

  と、新幹線の中で、取らぬ狸(放射能)の皮算用をしてみた。

        

  それよりも何よりも熱心なゴルファーはゴルフ場での放射能をまったく気にしていないのであろうか? 新白河駅や郡山駅で土曜日の早朝からゴルフバッグを提げて降り立つ男女の御仁を見たので気になるところである。

  
                

(森敏)

 
追記:伊達市小国地区のゴルフ場をのぞいてみたら、車が10台ぐらい止まっていた。線量は1.7μSv/あった。こんな汚染下でゲームをして何が楽しいのだろうかと、少し身震いした。そう思っていたのだが、以下の記事によるとやはりゴルフ人口は激減していたのだ。
  


福島のゴルフ場、東電に除染と経費要求 仮処分申し立て

東京電力福島第一原発の事故でゴルフ場が放射能に汚染されて休業に追い込まれたとして、「サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部」(福島県二本松市)の運営会社などが8日、放射性物質の除去と半年間の維持経費約8700万円の支払いを東電に求める仮処分を東京地裁に申し立てた。

 弁護団によると、ゴルフ場は原発から約45キロで、震災による地割れなどの補修を終え、7月1日の営業再開を目指していた。だが、6月に二本松市が実施した検査で、全18ホールから基準を超える放射線量が計測され、安全を考慮して自主的に休業しているという。

 東電には、放射性物質の除去のほか、7~12月分のゴルフ場の社員12人の人件費や施設維持費などの支払いを求めた。

 

秘密

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