2008-05-19 05:49 | カテゴリ:未分類

下半身麻酔

 

文藝春秋6月号に掲載中の立花隆の「膀胱にメスが入ったとき-僕は癌を手術した③」の文章の中に

 

・・・(東京大学付属病院の2人の女性の)麻酔医の説明によると、局所麻酔にも硬膜外麻酔とくも膜下麻酔(脊髄麻酔)の2種類があると言い「どちらにしますか」と問う。それをまるでレストランで料理を注文したときに、「パンにしますか?ライスにしますか?」と問うような調子でたずねてくる。

 

と言う内容が書かれている。そして、その両者の麻酔の方法の違いが絵入りで示されている。要するに麻酔針を脊髄組織のどこまで刺すかの違いらしい。

 

小生がさる病院で前立腺癌かどうかの生検(バイオプシー)を受けたときには、麻酔医には「脊髄麻酔にしますか? 全身麻酔にしますか?」と聞かれた。下半身の局所麻酔に2種類あるなんて、この立花隆の記事を読むまで全く知らなかった。たぶん、硬膜外麻酔などという細かな技術を要することは患者に知らせないで、無条件に脊髄麻酔か全身麻酔かの選択をさせたものと思われる。小生の場合は、はじめて経験するの生検の模様が現在進行形で知りたかったので、脊髄麻酔を選択した。が、実はこの脊髄麻酔の予後がきわめて不良で、退院してから強烈な「頭痛」に悩まされた。じっとふつうの姿勢で立っていることができなかった。1ヶ月ばかりは床に寝そべって仕事をしていた。

 

医者の説明によると小生の症状は、硬膜を破って脊髄組織に麻酔針の穴が入って入ったときの穴が空きすぎて、体を立てていると重力でそこから髄液がじわじわと漏出するので、頭の脳の方に髄液が廻らなくなると頭痛になるのだ、と言うことであった。脊髄麻酔では強烈な頭痛になりやすい遺伝的な体質の人がいる、ということで、この症状に関する研究会が日本の医者仲間で組織されたと言う報道がそれから3ヶ月ほどしてなされた。そんなことは事前に全く知らされてなかったぞ。。。。

 

医者から見ると、あたり前だろうが、はじめての患者には予め知っておいた方がよい医学的な臨床体験がこと細かに書かれているので、この立花隆の報告は必読であろう。

 

(森敏)

 

秘密

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