2011-05-25 06:52 | カテゴリ:未分類

土壌に吸着した放射性セシウム(Cs137)の溶出力の強い化合物はルビジウム(Rb)である 
 
 
  

 

 IMG_8770-.jpg

上段左から右に、Cs137のみ、(NHSO、NHCl区、
Ca(CN, (NHCO

下段左から右に、Ca(NO)、KCl、KSO, NaHPO, 
RbCl
 

  これは、先輩の天正清・葉可霖・三井進午の研究である(Soil and Plant Food, 6,176-183,1961)。
      
  カラムに、土壌を詰めて、その上からキャリアフリー
(同位体がないということ)の放射性セシウム(Cs137)を、上から流していったん土壌に吸着させた後、カラムの上からさまざまな化合物を掛け流したのち、カラムを凍結して縦に割って、その割断面のラジオオートグラフを取ったものである。
 
  結果は、硫安((NHSO)と塩安(NHCl)とルビジウム
(Rb)が溶出力があった、ということを示している。
    
  硫安と塩安(つまりアンモニウムイオン)でもわずかなセシウムの流下をしめす、つまり、画像が少し下方に滲んでいる。しかしこれよりもはるかにルビジウム(Rb)の画像が下方に幅広くにじんでいる。つまり土壌吸着したセシウムとルビジウムが交換して、セシウムを流下させた、ということを示している。ほかの化合物ではセシウムの流下像を示さない。

     

  このルビジウムによる「土壌に吸着した放射性セシウム溶出力」を有効に用いて放射性セシウム汚染土壌を浄化できないだろうか? どなたかアイデアありませんか?
   
  ちなみに、ルビジウムは生産量が少なく高価なものであるが、人体毒性や植物に対する毒性は非常に低いです。
         
(森敏)

秘密

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