2011-05-03 23:37 | カテゴリ:未分類

地震で崩壊したがれきの大谷石を微細に粉砕して撒布しよう 

  
    

先ほど入った読売新聞のネットニュースは、驚くべきデータである。


  

原発から15~20キロ・・・海底に1千倍セシウム2011532126  読売新聞)

 

東京電力は3日、福島第一原子力発電所から15~20キロ離れた沿岸部の海底の土砂から、高濃度の放射性セシウムとヨウ素を検出したと発表した。

 検出場所は、同原発の南約20キロの岩沢海岸(広野町、楢葉町)と北約15キロの南相馬市小高区の沖合3キロの水深20~30メートルの海底で、4月29日に採取した。

 小高区沖では、土砂1キロ当たり、最大でセシウム137が1400ベクレル、セシウム134も1300ベクレルが検出され、いずれも通常の1000倍以上に達した。ヨウ素131も、通常の100倍以上の190ベクレルが検出された。東電は2地点の周辺も含め、魚介類の調査なども実施する方針だ。


    
   

    このニュースでいう「海底の土砂」、を洗ってみて、放射性セシウムがプランクトンや藻類などの生物以外の、粘土鉱物に何パーセント含まれているかの分析結果がほしいものである。

     

あくまで仮定の話だが、もし放射性セシウムと海底の粘土鉱物との結合が強いものならば、すでに東電福島原発付近の海底は、超超超高濃度のセシウム汚染土壌になっているはずである。

   

逆に言えば、細かく粉砕した大谷石を、排水口の周辺や、吸水口の長方形の堰堤(ここが一番高濃度の冷却水が漏れている)や、その外側の八の字の堰堤内に恒常的に撒き続ければ、かなりの放射能を海底に沈殿できる可能性があるということである。
   

最近、恥ずかしながら、中尾淳氏の論文(付記参照)や、読者から紹介された各種の特許や、日本土壌肥料学会のホームページで、セシウムと雲母は固有の強固な結合をする、というのが、粘土鉱物学の知見であることを知った。だから雲母の含量の多い土壌や、大谷石(その理由は以前のWINEPブログを見てください。何度も述べております)をどんどん投入することを勧めたい。そのようにして深層汚染流の放射能を収着捕捉するのである。
    
  その上に炭俵をびっしりと浮かべて、表層汚染流の放射能を収着捕捉するのである(炭俵を使う意味についても、以前のWINEPブログを参照してください。何度も述べております) 
    
   
とにかく、原発周辺沿岸に放射能汚染をとどめ置かなければならないのだ。それが世界に対する当面の大きな責務だろう。何度も言うのだが、東電や日本政府はスマ ートなことを悠長に考えずに、できることは何でもやるべきだろう。 
 
IMG_8972---.jpg   
          

 (森敏)

    

付記:Atsushi Nakao et al. Characterization of the frayed edge site of micaceous minerals in soil clays influenced by different pedogenic conditions in Japan and northern Thailand Soil Science and Plant Nutrition 54, 479-489(2008)

 
追記1:上記の文章で、すでに東電福島原発付近の海底は、超超超高濃度のセシウム汚染土壌になっているはずである。と予想したら、以下のようなニュースが入ってきた。文中で下線の部分は高濃度汚染した飯館村のセシウム137濃度である227000ベクレルよりは低いが、飯館村の土壌もこの海底泥も乾物重量1kgあたりなのか、生重量1kgあたりなのか不明なので、直接の比較ができない。しかし汚染のオーダーは、両者で一致しているとみるべきであろう。海底の土はたえず海水か排水で洗われているはずであるのに、強固に結合したままのセシウムがあるということが重要な点である。(この採取地点が明確にわからないのでいつも詳しい考察ができない!)。
それにしてもなぜ東電は長方形に囲まれた吸水口のヘドロを分析しないのだろう。ここが一番放射能値が一番高いと思われるのだが。
  
  
  
海底の土から放射性セシウム(5月5日 23:20更新)

東京電力が、福島第一原子力発電所の専用の港付近の海底で採取した土から、通常の値の3万8000倍に当たる放射性のセシウムが検出され、東京電力は、注意深く監視を続けたいとしています。
東京電力が、先月29日、福島第一原発の1号機と5号機の間にある専用の港付近で、深さ20メートルから30メートルの海底の土を採取して調べた結果、1キログラム当たり▽セシウム134が9万ベクレル、▽セシウム137が8万7000ベクレル、▽ヨウ素131が5万2000ベクレル検出されました。
海底の土に含まれる放射性物質の濃度を定めた国の基準はありませんが、東京電力が同じ場所で行った過去の調査結果と比べると、セシウム137が3万8000倍に上りました。
セシウム134とヨウ素131は、当時の調査では検出されませんでした。
東京電力は、2号機の施設から流出した高濃度の汚染水の放射性物質が海底に沈殿したものとみて、注意深く監視を続けたいとしています。
一方、2号機の取水口付近では、東京電力の4日の調査で、ヨウ素131が1cc当たり33ベクレル検出され、国の基準の830倍と、前日の調査の1400倍を下回りました。
このほか、原発の沖合3キロ、8キロ、それに15キロの海域で行われた海水の調査では、調査対象となった17地点のうち、ほとんどで国の基準を下回りました。

秘密

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