2011-04-17 22:59 | カテゴリ:未分類

避難所での 鉄欠乏症回避のために「ヒジキ入りパン」を開発しよう!
   

      

    我々鉄栄養研究者は、植物性の食べ物の中では、ヒジキが一番鉄含量が高いことを知っている。

        

    日本の食品成分表の中で記載されているあらゆる食品の中で、鉄含有量が最高値を示すものは「乾燥ひじき」(大匙1杯30gに5.5mg含まれる.すなわち含有量0.550mg/1g.)である。ヒジキは鉄以外にもナトリウム、カリウム、カルシュウム、マグネシウムの含量もずば抜けて高い食品に属する。

          

    このことは過去のWINEPブログでも紹介しておいた。

           

今回の津波や原発災害での避難所での食事では、鉄分とビタミンAとCが不足がちだろうということである(本日4月17日朝日新聞朝刊記事)。そこでパンの製造業者に切にお願いしたいのだが、創意工夫を凝らしたヒジキ入りパンはできませんか? 日本人はアンパンが好きですから、アンの代わりにぱさぱさのヒジキと相性のいい何かを組み合わせて、鉄分の補給食品として、ぜひ発明してもらいたいものです。

               

日本人の女性は10歳代から60歳代まで押しなべて、鉄欠乏であることが、厚生省の調査で明らかです(下図のように、7歳から19歳までの女性は日常的に厚生省の定める”一日鉄推奨量”を満たしておらず、また月経のある女性は、そういう女性に対して厚生省の定めるする“一日鉄推奨量”を全く満たしておりません)。避難地での、ますます栄養バランスが狂いがちな生活では、女性の鉄欠乏症はとても深刻なはずです。鉄欠乏は病の根源です。

    
貧血女性-- 

(注:棒グラフは日本人女性の一日鉄摂取量、黄色い星印は一日鉄推奨量、赤印は月経のある女性に対する一日鉄推奨量。(図は森敏作成)

    
              

かつてパン会社に就職した後輩の某君は、パン会社に在職中に、一つは「ヒット商品を出したい」と言っていたことを思い出しました。彼にはぜひ頑張ってもらいたいものです。

         

ヒジキパンが工夫しておいしくできあがって市販されるならば、避難地の人々ばかりでなく、通常の食品として、小生もときどき食べたいです。小生は定期健診では慢性貧血症ですから。
  
      

  それとも、“おいしいヒジキパン”はどこかでもうすでに発明されているのかな?

     
        

(森敏)
 
追記:福島第一原発で事故処理作業にあたる東京電力社員のテレビ映像が映し出された。そこでちらりと映ったのだが、なんと食べ物がインスタント食品だけのようである。これでは津波での避難所以上に、栄養が偏っている食事だろう。鉄欠乏で貧血やイライラが募らないように、「ヒジキパン」の差し入れができれば喜ばれるだろう。かれら国難に立ち向かう兵士たちに、最良の栄養環境を。

秘密

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