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2024-04-04 05:55 | カテゴリ:未分類
紅麹菌サプリメントによる中毒事件が国内ニュースを席巻している。

  今までのニュースをAIを用いて網羅的に調べたところ、どうやら4月3日までの時点では紅麹菌を接種した培地のお米に、アオカビが汚染して、それが生産する猛毒(?)の「プベルル酸」なるものが検出された。もしかして、これが今回の紅麹菌サプリメント中毒を起こした原因物質の一つではないかと、製造メーカーである小林製薬と厚生省が慎重に発表している。

  そこでAIに質問してみた。
 
小生:
日本で主に使われている紅麹菌(Monascus pilosus)は猛毒シトリニンの合成遺伝子を持たないことが奈良先端大の金谷重彦グループによって証明されております。したがって今回の中毒事件の原因物質としてシトリニンは排除されたわけです。が、この紅麹菌自身が遺伝子変異して、青カビが生成する猛毒物質スベルル酸を合成したのではないですかね? 化合物レベルからか生合成遺伝子レベルからの検証はまだ発表されていないようですが。。。。。
 
Copilot(生成AI):
日本で主に使われている紅麹菌(Monascus pilosus)については、シトリニンの生合成遺伝子が存在しないことが確認されています。これは、シトリニンを生成しないことを示しています。
 
一方で、スベルル酸については、青カビに由来する天然化合物であり、強力な抗生物質特性と毒性を有しています。しかし、紅麹菌(Monascus pilosus)がスベルル酸を生成するかどうかについての具体的な研究結果は、私の知識と現在のウェブ検索結果では見つかりませんでした。
 
したがって、紅麹菌がスベルル酸を生成するかどうかについては、現時点では確定的な回答を提供することはできません。この問題については、さらなる研究が必要とされています。ご理解いただけますと幸いです。
 
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  万に一つの可能性として、もし紅麹菌自身が少しでもスベルル酸を生産していることがクロマトグラフィーで検出されて、スベルル酸生合成遺伝子が存在することが証明されれば、何らかの自然変異によってこのスベルル酸生合成遺伝子発現が活性化したのではないか。つまり、小林製薬の直近の紅麹菌自身が大量にスベルル酸を合成するように変異していた、ということも可能性は低いかもしれないが、考え得るシナリオだと思う。

  小生が以上のように考える所以は、東大発酵学教室の故有馬啓教授は、抗生物質であるペニシリンの生産菌(P. chrysogenum)を紫外線照射で、その力価を数千倍に増強して工業化したことを、有馬先生の授業で聞いたことがあるからである。(60年前のこの話は以前のWINEPブロブのどこかで紹介したことがある)
    
(森敏)

追記1: 参考までに、小林製薬によると、今回問題となった「紅麹コレステヘルプ」の製造番号は以下の通りということです:

• ドラッグストアなどの店舗やECサイトでの販売分:計14種類、製造番号:J3017、X3037、X3027、X3017、H3057、H3047、H3037、H3027、H3017、F3037、F3027、E3037、E3027、D3079
• 小林製薬の通信販売を通じての販売分:計4種類、製造番号:X304、H306、G301、E301

追記2: NEWSWeek誌に東大農学生命科学研究科の有機合成化学・天然物化学の小倉由資准教授が小暮芙聡子記者とのインタビューに応じている。おおむねこれまでの議論の整理をしてくれている。本来ならば麹菌の専門家が登場してしかるべきではないだろうか。(4月11日記)