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2018-09-15 14:58 | カテゴリ:未分類

           旧軽井沢の通りにはハチミツを売っている店が何軒かあるが、その一軒の店先には、天気のいい日には、店先に机を出して、そぞろ道行く観光客に、ハチミツの効用を説いているおじさんがいる。店の両脇には、ご自身が胸元や首から顔面にかけてミツバチにたかられて笑っている写真と、全身を覆ってハチにたかられている等身大の満足そうな写真が立てかけられている。この写真は東京でもハチミツ屋でよく見かける写真である。ここにいるのは当のご本人というわけである。
      
はちのおじさんjpeg

  
     

  ハチミツにはどんな直接的な効用があるのか、傍でお客さんとの会話を聞いていると、「目がよく見えるようになる」とか、「アレルギーが治る」とか言っている。

 

小生はその日は軽井沢で野生のキノコを採取するために、家を出て東京駅に着いた時から、目がザラザラして、まぶしい上にメガネの度があわないような気がしていた。花粉症なのか、白内障が進行しているのかとずっと気になっていた。そこでハチおじさんに冷やかしに、話しかけてみた。すると、

 

「このハチミツの希釈液を眼球にあんたの指で直接刷り込むと、向こうに見える白い看板のカカオという文字の左の少し小さな文字まで見えるようになるよ」というので、自分の指で眼球に刷り込んでみて、看板を眺めてみたが、その小さな文字はボケて判読できない。「それはあんたが警戒してきちんと液を眼球に刷り込んでいないからですよ、顔を上げてごらん、私が液を差してあげるから」というのでなすがままにして、液を両目にスポイトで垂らしてもらった。遠くの例の看板を見たのだが、やはりよくは見えなかった。しかし傍には暗示にかかっているのか「アーよく見えるワ!」という若い主婦もいた(このご婦人は詳しく子供のアレルギーを訴えて、本当にハチミツが効くのか何度もそのためのハチミツの処方箋を聞きたがっていた)。

 

天然ハチミツの中にはボツリヌス菌がいて「加熱殺菌していないので、その毒素がわずかに含まれている可能性があるので、歳児未満の幼児には与えないでください」とほとんどのハチミツには注意書きがされている。だからボツリヌス毒がわずかに含まれていて、それが「瞳孔の拡散作用」があるのだろうと小生は想像した。小生には直ちには効かなかったが、5分後ぐらいには、なぜか目のざらざら感が少なくなったような気がした。この日は何回も目薬を差していて効果があまり感じられなかったのだが。ここのハチミツは、ゆるい「抗花粉アレルギー効果」があるのかもしれない。

   

その時小生がかけていたメガネは遠視用の紫外線カットで太陽光線の強さによって遮がかかるものなのだが、安価なプラスチック製で、作ってから半年で、早くも、コーテイング剤が薄くなってきたのか、埃が付きやすく、一日に何回も眼鏡拭きで拭いている。その日はあまりにまぶしいので、眼鏡のレンズをあれこれと透かして反射を確認してみたら、こまかな0.2mmぐらいの斑点が左右のレンズの凸側に十数個もついていることが分かった。いくらごしごしこすっても眼鏡拭きでは取れない。アルコールタオルでも取れない。ついにコーテイング剤がはがれてきたのかな? それにしてもぶつぶつが同じような大きさではがれるものだろうか? かなり気持ちが悪い模様だ。

 

何かの花粉なのかもしれない。花粉が目に入ったのと、眼鏡が吸着した花粉で乱反射していたのとで、せっかくのハチおじさん提供によるハチミツ水効果がこのメガネのせいで出なかったのかもしれない。

 

東京に帰ってきて何回か眼鏡をかけるたびに眼鏡拭きで拭いていたらなぜかレンズは透明になった。花粉の成分が眼鏡レンズに均一に刷り込まれてしまったのかもしれない。
 
  この店では試食して普通のものと少し味が異なった色が褐色の「百花ハチミツ」というのを買った。
        
(森敏)
    
はちおじさんjpeg   

  ハチおじさんと筆者 ハチ蜜とお酢の混合希釈液をお客さんたちに提供している