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2018-07-17 18:40 | カテゴリ:未分類

   浅草「木馬亭」の切符が手に入ったので、猛暑の平日の昼間から初めてこの芝居小屋で喜劇「だましてブライダル」を観た。数日前の事である。

    

外は暑いうえに、関西は強烈な豪雨水害に見舞われ、死者が150人を超えていた。タイでは洞窟で13人が生き埋めになり4人が救出されかけていた。せっかくの、トランプと金正恩の和解工作も、ポンペイオ国務長官のピョンヤン訪問では、北朝鮮の「非核化の検証可能な非可逆過程の完全実施」が遠のいた感がある。。。などなどじつにうっとおしいことばかりであった。

 

うっとおしいことばかりだと、確実に免疫力が低下して、がん体質になり、アルツも進行するということである。小生の普段からの顔付きが剣呑にみえるのか、孫も「オジーちゃん怖い」とあまり寄り付かない。

    

そこで、憂さ晴らしにと、もう5年間ぐらい出かけていない浅草に出かけた。

    

大声で笑えばガン免疫力が強化されるという学説もあるではないか。

 

  実は浅草には我が家からは「本郷3丁目」から20分間のバス乗車で1本で行ける。「蔵前」で降りて、猛暑の中を歩いて10分で浅草雷門である。しかし浅草探訪は国際学会で外国人を案内した15年まえが関の山で、その後はほとんど素通りであった。たまに立ち寄っても、雷門の大提灯を潜り抜けて、仲見世を通って、浅草寺で願掛けして終わりであった。なぜか普段はほとんど縁がない下町である。
 

 スライド1-1 
浅草雷門

 
スライド2  
 木馬亭外観
   

今回初めて入った木馬亭の館内は200座席ぐらいしかなかったのだが、天井の周りには町の小企業スポンサーと舞台役者の名前の赤提灯がぐるりとぶら下げられていた。早々と人が集まり始め、午後1時から芝居が始まる頃はほぼ満席であった。はっぴ姿で大声でお茶、パン、ビール、つまみの場内販売があり、実演歌手による新作アルバムの発売宣伝があり、公演中にも観客と役者との小説のト書きのような即妙な掛け合いが幾度となくあり、最後にはひいきの客筋から役者への花束、お酒、ももなどのプレゼンとがありと、何かと大衆劇場風で、結構楽しめた。観客が時々役者から「・・・・に賛成か?、反対か?」「…の事を知っているか?、知らないか?」「::::は好きか?、嫌いか?」などと手をあげさせられていたのは少しうっとうしかったが。観客参加型の芝居を積極的にやっているつもりなのだろう。
 
 
スライド3 
木馬亭内部 
 
   

劇中、早速、文部官僚の息子の東京医大の底あげ入試合格が「バカ息子」と強烈に皮肉られてもいた。この場面ではやんややんやの喝采であった。

 

さて、今回の演目は「だましてブライダル」であった。17歳の「しのはら実加」ちゃんが親を喜ばせるための偽装結婚式の花嫁役として父親に対して感謝の言葉を述べるときに、父上役の(座長:)大上こうじに対して「舞台の台本のセリフをまるまる一ページ失念してすっ飛ばした」ので掛け合い漫才ができなかったことに対して アドリブでえんえん2分間ばかり台本なしで大声でなじっていたのがとてもおかしかった(それともこれもシナリオだったのだろうか? そうだとすればあまりにも出来すぎている)。声量が大きく発音がはきはきしたとてもコケテイッシュなこの子は実に役者の才能アリと感じられた。

     

芝居が跳ねて、少し周りを歩いてみて驚いた。道路が格段に整備されていると思った。15年前にはなかったアーケードがいくつかできていた。商店街のアーケードというものは地域の住民の団結力がないとなかなかできないし、維持できない、と聞いていたので、浅草商店街は結構団結力があるのだと改めて感心した。いろいろな場所の道幅も昔よりもかなり広くなったのではなかろうか。長年かけて区画整理もうまくいったのだろう。

 

昔あった画材屋さんでは外国人用に浮世絵の春画をたくさん買った覚えがあるのだが、そんな店は、ちょっと探してもわからなかった。なくなったのかも知れない。そうだとすればちょっと寂しい。

 

紫いものソフトクリーム(350円)という看板があったので、あまりの暑さに飛び込んで買って歩きながら食べたのだが、これが小生には予想外のヒット商品だった。カロリー制限しているのでひとつしか買わなかったが、食べ終わって、もう一度引き返して買いたい誘惑にかられた。

  

この日は喜劇と紫いもアイスクリームで、少しはガン免疫力低下を防げたかもしれない。
     
      
(森敏)