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WINEPブログ内で「 葉 」を含む記事

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2019-02-24 13:32 | カテゴリ:未分類
   以下のアセビの木は、2017年の春の空間放射線量が、毎時2.5マイクロキューリーという、浪江町の森林としてはさほど高くなかったさるゴルフ場内の小さな20メートル四方の広さの池の傾斜地に生えていたものである。背丈は3メートルあった。気まぐれにサンプリングした新芽が付いた枝は1.5メートルの高さの部位のものである。
     
  図1とよく照合してもらいたいのだが、新芽(図2、図3、表1)が非常に鮮明に映っていることがわかる(図2、図3)。
 
  この植物は放射線像(図2、図2)からは、枝の部分は葉の映像に隠れて鮮明ではないのだが、意外にも枝の部分が放射能がもっとも高かった(表1)。
  
  木本植物でこんなに放射能が高いのは、雨のときにゴルフ場の周辺からこの池に流れ込む、あるいは流れ込んで表土に集積している放射性セシウムを根からいまだに吸収しているのではないかと思われた。図2、図3の葉の放射線像を見れば明らかであるが全く外部から飛来して付着した放射能汚染スポットはないことがわかる。全部経根吸収由来の放射能だと思われる。

   
 
 スライド4 
 
 
 
 
スライド3 
 
スライド2 
 
 

 表1。 アセビの放射能
スライド1 
 
 

(森敏)
 
2019-02-16 05:31 | カテゴリ:未分類
   双葉町の空間線量が毎時15.4マイクロシーベルトといまだに非常に高い民家の庭で、3メートルの高さの1本のツバキの木が500輪ばかりの花をつけていたが、そのことごとくが奇形であった。雄しべや雌しべや花弁の乱れが著しい(図2,3,5,7)。一部は双頭であり、小生がこれまで調べてきたタンポポの「帯化」現象と似ている(図4、図6)。 
   
  このツバキの10メートル横にあるツバキの木の花は同じ種類のツバキの品種と思われたが、すべて正常な花をつけていた。
     
   
  雄しべや雌しべが花弁になったりする奇形花は、サザンカやボタンでもよく見かける。しかしこのツバキは全花が何らかの奇形を示しており、枝の先端の生長点が放射線に感受性の品種ではないかと思われる。最初からこの木の持ち主はこういう奇形花を観賞用に植えていたいた奇特家なのかもしれない(その場合はトランスポゾンの可能性があるが、花弁に特徴的な色素が抜けた縞模様などがないので、その可能性は低いと思われる)。原発事故前のこの木の花の状態がどうだったのかご本人に聞いてみたい気がする。
   
  原発事故以来のこの場所の積算線量は優に1000mSvを超えているだろう。放射線感受性の樹木の突然変異が起こらないほうがおかしい高線量地帯なのである。

       


      
 
スライド2 
図1 この木の中で一番まともそうなツバキの花
 
スライド3 
図2.花弁がおしべ群のなかから出てきている。 
 
 
スライド6 
図3.二つの花が合体しているように見える 
 
 
スライド5 
図4.背中合わせに二つの花が合体している 
 
 
スライド7 
図5.花弁と葉が混在している 
 

スライド4 
 
図6.二つの花が完全に分離しているが、枝の生長点が同時に2つの花に分化したものと思われる。 
 
  
スライド8
 
図7.二つの花と思われるが仕切りが明確でない。ほとんどの花がこのような奇形を呈していた。 
 
 
 
(森敏)

追記:以下の記事もご参照ください・

https://admin.blog.fc2.com/control.php?mode=editor&process=load&eno=2241

2019-02-11 07:33 | カテゴリ:未分類
以下はこのブログでたびたび繰り返して紹介している単純なお話です。 
   


昨年の今頃、上野の国立科学博物館の館内を散策していたら、スギの受粉について図1のような
   
非常にわかりやすい絵が展示されていた。
    
何かの折に役に立つかもしれないと思って
    
2017年秋に福島浪江町の山林からから採取してきて実験室に保存していた、
    
受粉して種子がはいっていたカラカラに乾いたスギの雌果 (図2) を、
    
たたいて種子を取り出して、殻(図3)と種子 (図4) と、とげとげの葉に
     
分けて放射能を測定してみた。
     
種子が一番放射能が高かった(表1)。
      
次世代である種子に確実に放射性セシウムが転流してきていることがわかる。

    
      
 
スギの受粉jpeg
 
 
 図1.スギの受粉の機構。  雄花から花粉が飛んで雌性花序の中の胚珠の先端の受粉滴にその花粉が付く

 
 
 
スライド2 
 図2.受粉が終わった雌性花序(種子を含んでいる)
 
 
 
 
スライド4 
図3.スギの雌性花序の種子を落とした残りの殻を集めたもの

 


   


 スライド3 

図4.スギの種子を集めたもの

    

 
表1.スギの雌果の放射能(ただし表中雌性花序は図3に示す殻だけのこと)


スライド1 
 
    
(森敏)
2019-01-29 22:00 | カテゴリ:未分類
 
    昨秋(2018年11月)、福島県双葉町で、空間線量が毎時15マイクロシーベルト下で、ねむの木の繊細な葉がはらはらと落葉し始めていた。枝には枯れかけた実が付いていた(図1)。それを切取ってきて、オートラジオグラフを撮リ(図2、図3)、そののち莢から種子を取り出して、放射能を測定した(表1)。
      

   このオートラジオグラフ像(図2、図3)を見るときは、少し気を付けて見なければいけない。
   
   表1によれば種子と莢の放射能は、ほぼ同じ濃度である。オートラジオグラフでは一見種子が濃厚に放射能汚染しているように見えるが、種子は莢の中にあるので、莢の厚さが裏表二層も加わったオートラジオグラフ像になっていることに注意しなければいけない。
    
    
   いずれにしても次世代の種子そのものが福島第一原発暴発事故7年半たった時点でも、放射能汚染していることは間違いない(表1)。
 


 
 
 
スライド4 
 
  図1.ねむの木の実
 

 
スライド2 
 図2.図1のオートラジオグラフ 種子が濃く写っている。
 
 
 
スライド3 
図3.図2のネガテイブ画像 
 
 
 

 
表1 ねむの木の実の放射能 
 
スライド1 
 
 
 


 

(森敏)
 
2018-12-13 10:19 | カテゴリ:未分類

  確か5年前の20137月ごろから、飯館村の長泥地区には、ゲートが設けられて、関係者以外は入れなくなった。当時それを知らずに小生たちは比曽地区からゲートの直前まで行って、追い返されてU-ターンすることになった。
 
  少し癪に障ったので、ゲート付近の外側の植生の外部被ばく放射能がどれだけ高いのかを確かめるために、ゲートの手前200メートルぐらいの道脇の植物を採取してみた。このつる性の植物は、そこいらの植生に絡みついていたのをはぎ取ってきたものである。当時そこの空間線量は10マイクロシーベルトを超えていた。
   
  この植物のオートラジオグラフは早くから撮像していたのだが、植物名が長らく同定できていなかった。今回若林芳樹さん(株:アスコット)からお知らせ頂いて、ボタンズルということが分かった。


図1.草に絡まっていたボタンズル 
スライド1 
   あちこちの太い黒点と微細な黒点など、外部汚染が認められる。導管と師管が入り組んでいるツルの分岐部などは内部被ばくである(表1)。つぼみにみえる葉芽が全部薄く写っているがこれは全部内部被ばくである(図2)。
 
図2.図1のボタンズルのオートラジオグラフ
スライド2
  つまり、原発は2011年早春に爆発したのだが、2014年春の時点でも、まだこの植物が絡まる放射能汚染草や木からの間接的な放射能二次汚染が続いていたということである。右下の2枚の葉のちいさな点々など、総じて葉の放射能がけた違いに高いことがわかる。(表1
    
 表1.ボタンズルの放射能
ボタンズルjpeg
  
  

     
(森敏)

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