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WINEPブログ内で「 放射能 」を含む記事

(5件づつ表示されます)

2019-02-11 07:33 | カテゴリ:未分類
以下はこのブログでたびたび繰り返して紹介している単純なお話です。 
   


昨年の今頃、上野の国立科学博物館の館内を散策していたら、スギの受粉について図1のような
   
非常にわかりやすい絵が展示されていた。
    
何かの折に役に立つかもしれないと思って
    
2017年秋に福島浪江町の山林からから採取してきて実験室に保存していた、
    
受粉して種子がはいっていたカラカラに乾いたスギの雌果 (図2) を、
    
たたいて種子を取り出して、殻(図3)と種子 (図4) と、とげとげの葉に
     
分けて放射能を測定してみた。
     
種子が一番放射能が高かった(表1)。
      
次世代である種子に確実に放射性セシウムが転流してきていることがわかる。

    
      
 
スギの受粉jpeg
 
 
 図1.スギの受粉の機構。  雄花から花粉が飛んで雌性花序の中の胚珠の先端の受粉滴にその花粉が付く

 
 
 
スライド2 
 図2.受粉が終わった雌性花序(種子を含んでいる)
 
 
 
 
スライド4 
図3.スギの雌性花序の種子を落とした残りの殻を集めたもの

 


   


 スライド3 

図4.スギの種子を集めたもの

    

 
表1.スギの雌果の放射能(ただし表中雌性花序は図3に示す殻だけのこと)


スライド1 
 
    
(森敏)
2019-01-29 22:00 | カテゴリ:未分類
 
    昨秋(2018年11月)、福島県双葉町で、空間線量が毎時15マイクロシーベルト下で、ねむの木の繊細な葉がはらはらと落葉し始めていた。枝には枯れかけた実が付いていた(図1)。それを切取ってきて、オートラジオグラフを撮リ(図2、図3)、そののち莢から種子を取り出して、放射能を測定した(表1)。
      

   このオートラジオグラフ像(図2、図3)を見るときは、少し気を付けて見なければいけない。
   
   表1によれば種子と莢の放射能は、ほぼ同じ濃度である。オートラジオグラフでは一見種子が濃厚に放射能汚染しているように見えるが、種子は莢の中にあるので、莢の厚さが裏表二層も加わったオートラジオグラフ像になっていることに注意しなければいけない。
    
    
   いずれにしても次世代の種子そのものが福島第一原発暴発事故7年半たった時点でも、放射能汚染していることは間違いない(表1)。
 


 
 
 
スライド4 
 
  図1.ねむの木の実
 

 
スライド2 
 図2.図1のオートラジオグラフ 種子が濃く写っている。
 
 
 
スライド3 
図3.図2のネガテイブ画像 
 
 
 

 
表1 ねむの木の実の放射能 
 
スライド1 
 
 
 


 

(森敏)
 
2019-01-03 17:27 | カテゴリ:未分類

明けましておめでとうございます。
 
  今年も時々飽きもせず、福島の動植物の放射能汚染状況を、淡々と放射線像でご紹介いたします。
       
  空間線量17
µSv/hという双葉町の民家の前のコンクリートの割れ目に、生育不良気味の丈が45センチぐらいの淡い色のシダが生えていました。割れ目の土壌表面は、いまだに35µSv/hもありました。なんとなく葉っぱがゆがんで対称形でなかったので、放射線の影響を受け続けているのではないかと思われました(図1)。

     

オートラジオグラフを撮ると外部に付着する放射能汚染は全くなく、全身内部被ばくでした(図2、図3)。もちろんこのシダは発生以来150mSv以上の積算空間線量を外部からも受け続けていたはずです。これは生物で十分突然変異が起こりうる線量です。

  

シダ自身の放射能もベラボウに高かったです(表1)。
 
 
 
スライド2 
図1.ひねくれたシダ 
 
スライド1 
図2.図1のオートラジオグラフ 
 
スライド3

 図3.図2のネガテイブ画像
 


 
 表1. ひねくれたシダの放射能
シダ 
  
   
 
(森敏)

2018-12-27 11:05 | カテゴリ:未分類

65歳ごろから始まった早朝の下半身のしびれ対策には毎日いろいろ工夫している。

 

初期のころは、足の指先などのしびれが主で、このレベルでは、放っていてもしびれは、数分で自然に収まっていた。若いときの大阪湾で遠泳中などに時々経験した冷却や疲労による足指のしびれに似ていた。時々聞かされていた他の高齢者のたまらなく激しい、そこから徐々に脚の各所のしびれに進行していったという話にはあまり興味がなかった。自分の場合は進行しないだろうと、たかをくくっていたのである。

 

それが、さらに数年後には、だんだん足の表の皮膚の温度感覚が低下し、足裏に砂利を踏んでいる感覚の事態に進行した。足裏の皮下に水がたまっており、それが負荷のかけ方であちこちに動くように今でも思われる。しかし足裏を触っても皮下と真皮の間が浮腫のようにぶよぶよではない。

 

次に、足指先から膝まで足全体がしびれる感覚になってきた。足指先のしびれと、くるぶしから下の痙攣の症状は漢方薬の68(芍薬甘草)で少し治癒するような気がする。

 

次第に、早朝に膝下の脚の筋肉のけいれんで目が覚めるようになってきた。これは大声を出したくなるほどのかなりの苦痛を伴う。ひどい場合はいろいろ工夫しても収まるまでに10分ぐらいを要する。一日中筋肉の緊縛後の足が重い違和感が続く。

 

全身MRIを取った神経内科の医者には「脳が誤認してそう感じさせているのです」という分かったようなわからないような回答を得ている。血管内科の超音波検診した医者には、脚の血管が細くはなっていますが特別悪くはありません。3か所通った整形外科の医者はどこも悪くありません、とのご託宣である。どの医者からも「老化」でかたづけられたままである。

 

次に、最近では内股の筋肉の張り裂けるような強直で、目が覚める時が起こるようになってきた。筋肉が鉄管のように強直している。大声でわめきたくなる激痛である。時には車を降りるときや新幹線の座席から立ち上がるときにも起こるので、最近は慎重に慎重に座席から立ち上がっている。時にはせっかくのグリーン車なのに、しょっちゅう立ち上がってトイレのある通路に出て屈伸運動をやっている。座席が低い乗用車や新幹線は実に要注意である。実験室や喫茶店での椅子もしかりである。


福島での放射能調査翌日の早朝、小生は内またの筋肉が3時間ばかり強烈にけいれんを繰り返して、四苦八苦した。やはり往復5時間も常磐線に乗っていたり、車での数時間の調査で上下に揺られて、臀部の神経を圧迫したのがいけないらしく、寝ているうちに、そこの神経がまひして、血流が鈍くなって、筋肉に酸素がいかなくなって、痙攣が起こったものと、自己流に解釈した。

 ある日の早朝、この症状が出てベッドで悶えながら、いろいろ工夫して、臀部の尾てい骨の両サイドに対称形に存在するらしい「ツボ」を強くしごくと、神経なのか、血管なのかが解放されたらしく、瞬く間に足全体がポカポカしてきて、痙攣が収まってくることを発見した。この間たったの10秒!これは小生にとって大発見であった!

 これで今後は痙攣の件はだいじょうぶかな、と思っていたら、そうは問屋が卸さない。ほかの大腿部の筋肉のけいれんが起こった場合は、なかなか的確なツボが見つからない。だから、尾てい骨から臀部に至る左右の一帯を両手の親指でゆっくりさすったりしながらツボを探すことになっているが、あまり効果がない。もッと深部にツボがあるのだろう。

 

以前に病気で入院しているときに、ベッドで寝ているときの脚の血管の血瘤形成防止用にと真っ白な医療用の腰から下の長靴下を履かされたことを思い出して、そういうのを病院店舗で2種類、運動具店で2種類ばかり買っていろいろ試着したら、足は軽く感じられるようになるのだが、いずれも圧力が強すぎて、昼間も着用すると頭がのぼせる感じが出てきたので、危険を感じて結局やめている。そこで最近では、寒さ対策も兼ねて膝から下の男性用の長靴下を一日中履いている。こんなものが男性用にもあるとはうかつにもつい最近まで知らなかった。これはなかなか効果的で、立ち姿でコンピューターに向かっていても軽快で、ベッドに寝ていても、足の引き攣れが格段に減少している。何よりも今までと比べてよく眠れるようになった。

  

 市販の脊柱管狭窄症対策の本など読みあさっているが、どれもこれも、ほとんど役に立たない。手術しても良くならない、ヘタをすると余計に症状が悪化する、という周辺情報も多々あるので、実に要注意である。普遍的な「解」はないのだろう。自助努力でしか「解」はみつからないのかも知れない。

 

     
(森敏)

 

2018-12-13 10:19 | カテゴリ:未分類

  確か5年前の20137月ごろから、飯館村の長泥地区には、ゲートが設けられて、関係者以外は入れなくなった。当時それを知らずに小生たちは比曽地区からゲートの直前まで行って、追い返されてU-ターンすることになった。
 
  少し癪に障ったので、ゲート付近の外側の植生の外部被ばく放射能がどれだけ高いのかを確かめるために、ゲートの手前200メートルぐらいの道脇の植物を採取してみた。このつる性の植物は、そこいらの植生に絡みついていたのをはぎ取ってきたものである。当時そこの空間線量は10マイクロシーベルトを超えていた。
   
  この植物のオートラジオグラフは早くから撮像していたのだが、植物名が長らく同定できていなかった。今回若林芳樹さん(株:アスコット)からお知らせ頂いて、ボタンズルということが分かった。


図1.草に絡まっていたボタンズル 
スライド1 
   あちこちの太い黒点と微細な黒点など、外部汚染が認められる。導管と師管が入り組んでいるツルの分岐部などは内部被ばくである(表1)。つぼみにみえる葉芽が全部薄く写っているがこれは全部内部被ばくである(図2)。
 
図2.図1のボタンズルのオートラジオグラフ
スライド2
  つまり、原発は2011年早春に爆発したのだが、2014年春の時点でも、まだこの植物が絡まる放射能汚染草や木からの間接的な放射能二次汚染が続いていたということである。右下の2枚の葉のちいさな点々など、総じて葉の放射能がけた違いに高いことがわかる。(表1
    
 表1.ボタンズルの放射能
ボタンズルjpeg
  
  

     
(森敏)

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