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2023-03-29 04:09 | カテゴリ:未分類
中国がアステラス製薬社員の拘束で露呈した「スパイ容疑乱発」という大リスク
3/28(火)6:21東洋経済配信
 日本企業の駐在員である50歳代の日本人男性が、北京で中国当局によって「反スパイ法」違反の容疑で拘束された。3月25日の報道を受け、同26日にはアステラス製薬が、この男性は同社の社員であることを認めた。アステラス製薬は中国で医薬品の生産と販売を行っており、北京と香港に事務所がある。  松野博一官房長官は27日午前の記者会見で、「今月、中国当局から在中国日本大使館に対して通報があった。日本政府として中国側に早期解放を強く求めている」と説明した。アステラス製薬は「外務省を通じて情報収集し、適切に対応していく」とコメントするにとどめた。

ということで、ChatGPTにスパイ活動の必須性について聞いてみた

「スパイ」を簡潔に定義してみてください。

「スパイ」は、敵対する組織や国家の活動や情報を密かに収集し、それを自らの国家や組織に報告するために働く人のことを指します。スパイは、様々な手段を用いて情報を入手することがあり、その中には違法行為を行うことも含まれることがあります。スパイ活動は国際法上、非常に厳しく規制されています。

国家にとってスパイ活動は必須ですか?

国家にとってスパイ活動は必須であると言えます。スパイ活動は、国家安全保障や外交政策の重要な要素であり、他国の動向や意図を知り、自国の利益を守るために不可欠な情報を提供することができます。
スパイ活動は、戦争や紛争を回避し、テロや犯罪の脅威を減らすためにも役立ちます。また、他国の科学技術や経済活動など、重要な分野における情報を収集することで、自国の発展や競争力を高めることも可能です。
ただし、スパイ活動は法的にも倫理的にも問題があることがあります。情報の収集にはプライバシーや個人の権利などを侵害する可能性があり、法律に違反している場合もあります。また、スパイ活動が他国との関係を悪化させることもあり、外交的なトラブルを引き起こすこともあります。
したがって、スパイ活動を行う場合には、適切な法的手続きや倫理的な観点を考慮しなければなりません。また、外交的なトラブルを回避するためにも、他国との信頼関係を築くことが重要です。

他国との信頼関係を築きながらスパイ活動をするということは論理矛盾ではないですか?

確かに、スパイ活動は他国との信頼関係を損ねることがあり、スパイ活動を行う国と被スパイ国との間に信頼関係を築くことは困難な場合があります。しかし、実際には、スパイ活動を行う国は、被スパイ国との間に信頼関係を維持することが必要であると考えており、そのためにさまざまな手段を講じています。
例えば、スパイ活動を行う国は、被スパイ国の関心や利益を尊重することが重要であり、スパイ活動を行うことで被スパイ国の国家安全保障や経済活動に深刻な損害を与えることがないように注意を払います。また、スパイ活動を行う国は、外交ルートを通じて被スパイ国との対話を進め、問題を解決するための協力関係を築こうとすることもあります。
したがって、スパイ活動を行う国は、他国との信頼関係を損なわないように努め、スパイ活動という手段を通じて国家安全保障や外交政策を推進することができます。ただし、そのためには、法的にも倫理的にも適切な手続きが必要であり、他国の関心や利益を尊重することが求められます。 



(森敏)
2023-03-26 06:17 | カテゴリ:未分類
来る4月3日からNHKで「らんまん」という牧野富太郎の話が始まるらしい。奇しくも来る4月24日は牧野富太郎生誕160周年である。

それを記念してか、雨の日に本屋に立ち寄って見ると「牧野富太郎自叙伝」(文庫本)と作家朝井まかての「ボタニカ」という厚手の単行本が隣り合って平積みされていた。

確か牧野富太郎の伝記は偕成社当たりで出版されていたもので、芦屋市宮川小学校の図書館で子供向けのものを読んだ記憶があるが、今では全く記憶が不確かであったので、事実確認のためにも、この文庫本の自叙伝の方を購入した。

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本の目次は
第一部 牧野富太郎自叙伝
第二部 混混録
第三部 父の素顔 牧野鶴代

第一部と第二部は富太郎が高齢になってから書かれたものであるので、内容の繰り返しが多くて、多少へきえきするところがあったが、一方では、また文章の灰汁(あく)の強さに、圧倒された。

小学校中退の酒屋の一人っ子のボンボンが独学で「植物」に目覚め、野山を駆け巡り植物採集を始める。上京して教授の好意で出入りを許された東京大学植物学教室では本格的な「植物学」に目覚める。独自の路線を突っ走るものだからか、教授たちによる陰に陽による何回ものいじめにあう。他方、育ちの良さから来る人柄からか、彼の経済的困窮や学問的窮地を支えてくれる様々な人物の登場が大学内外にあった。多くの全国の植物愛好家を育て、植物学雑誌や植物図鑑を発刊した。89歳の時に日本学士院会員、90歳の時に第一回文化功労者になり、96歳で死後(!)文化勲章を授与されている。
小生には、第3部の牧野の娘である鶴代による牧野富太郎の日常の姿の挿話が非常に面白かった。



世の中のあらん限りやスエコ笹

小生がこの歌を知ったのは、40歳代のときに、隠居して高知にいる両親に会いに帰った時に、高知県立牧野植物園を訪れたときのことである。園の事務所の前に植えていた笹が「スエコ笹」と命名されていることと、その由来が記されていたからである。

草を褥(しとね)に木の根を枕、花と恋して五十年
小生がこの歌を知ったのは実に恥ずかしながら、今から10年前に軽井沢植物園で、前園長であった佐藤邦夫氏の業績の展示室を閲覧したときの事である。牧野が、没後授与された文化勲章が飾られていたと記憶する。
これに関しては、WINEPブログ
軽井沢町植物園と佐藤邦雄氏の功績  を参照ください。

以上の2つの歌は今日牧野富太郎にまつわる必須の短歌であると思う。

小生は中学校の時に六甲山でドーランを下げて植物採集をしていて、採取してきたシダの同定に芦屋市の打出図書館から『牧野植物図鑑』を頻繁に借りてきて、牧野富太郎には随分お世話になっていたのだが、当時は彼の生い立ちや和歌や俳句には金輪際興味がなかった。

この自叙伝にはいくつもの富太郎による自己流短歌が時宜に応じて詠まれているのでそれをいくつか紹介する。

今日の今まで通した意地も捨てにゃならない血の涙
 (大学からもらいたくもないので固辞し続けていた博士の学位を諸般の事情で押し付けられたりして、すっかり平凡になってしまったことを残念に思っている。しかし一方で以下のように、感謝もしている。)
早く分かれてあの世に在ます父母におわびのよいみやげ

家守りし妻の恵みやわが学び

世の中のあらん限りやスエコ笹
 (富太郎の妻寿衛子は昭和三年55歳で永眠しているがそれまでに13人もの子供を産んでいる。)

沈む木の葉も流れの工合 
  浮かぶその瀬もないじゃない

 (経済的に困窮し、学問的に植物学教室への出入り禁止の迫害を受けたりしたが、その都度誰かが助けてくれた)

長く住みしかびの古屋をあとにして 
  気の清(す)む野辺にわれは呼吸(いき)せむ


何時(いつ)までも生きて仕事にいそしまんまた生まれ来ぬこの世なりせば

なによりも貴とき宝持つ身には富も誉れも願わざりけり
(ここでいう宝とは「植物」の事である)

百歳に尚道遠く雲霞


わが姿たとえ翁と見ゆるとも心はいつも花の真盛り

赤黄紫さまざま咲いて
  どれも可愛い恋の主

年をとっても浮気はやまぬ
  恋し草木のある限り

恋の草木を両手に持ちて
  劣り優(まさ)りのないながめ

 
  
(森敏)
付記1:小生の父(繁広)が高知市下賀茂の生まれなので、この自叙伝を読みながら、「いごっそう」(頑固者)の父と富太郎と比べながら、両者の類似の性格に思わず笑いだしたカ所もあった。
牧野富太郎が今生きていたら、生来向こう見ずの小生と馬があうような気がした。彼には迷惑な話だろうが。

付記2:自叙伝を読みながら、文章中に非常に難解だが的確な表現の漢字が続々と出てくるのには驚く。富太郎は小学校自主中退だが、その後漢籍の基礎をどこかで習ったようだ。しかし驚くべき教養である。辞書を引き引きでなければとても書けなかっただろうと思われる。

付記3:本の厚さが7センチもある分厚い、牧野が手書きの「牧野日本植物図鑑」(北隆館)は、2011年以来福島県で放射能汚染植物を採取してきたものの同定に今でも愛用している。神田の古本屋街で40年ほど前に衝動的に定価15,450円のものを4500円で安く購入したものである。この本の英語表記は
AN ILLUSTRATED FLORA OF JAPAN by Dr.T.MAKINO 1940
であり、富太郎がいやがった(Dr.)の肩書で書かれている。

付記4:自叙伝の第三部で結婚して出戻った娘の牧野鶴代が父富太郎が、植物を現場で根がちぎれないように丁寧に採取して、それを丁寧に水で洗って新聞紙に挟んで乾かして押し葉にする工程が詳しく描写されている。これらの作業には鶴代の寄与が多大であったと思われる。生涯で5万点もの植物標本を作り、なおそのイラストを描き、説明文をつけるなんて、常人ではとても考えられない、まさに超人業である。野球でいう二刀流大谷翔平以上の3刀流の業(わざ)である。

小生の福島での植物採種の場合は、放射能汚染した土が植物の根についているので、それが地上部に飛散して絶対に二次汚染(artifact)しないように、慎重に現場で新聞紙に挟んで脱水する工程が非常に難儀であった。現場では植物採取のたびに使い捨て手袋をとりかえるのである。車の中に新聞紙を50日分以上積んで、植物採取後直ちに挟んで脱水し、なお大学に持ち帰って数回新聞紙を取り換えて重しを置いて脱水しないと、きれいな押し葉の芸術的なオートラジオグラフ像が撮れないのである。全体的に富太郎の場合よりもはるかに慎重さが要求されたと思う。

付記5:ここまで書いて、なぜかふと思い出して朝井まかての「ボタニカ」を買いに行くことにした。作家が植物学者の一生をどのように表現しているのか、興味がわいてきた。

追記1:「らんまん」 と聞けば、小生の頭には寮歌「春爛漫」がすぐに口に出てくる。
もっとも今では最初の出だしの、春爛漫の花のいろ 紫匂ふ雲間より 以降は度忘れしているが。。。

春爛漫の花の色
紫匂ふ雲間より
紅(くれない)深き朝日影
長閑(のど)けき光
さし添えば
鳥は囀(さえず)り 
蝶は舞ひ
散り来る花も光あ


第一高等学校寮歌
作詞 矢野勘治
作曲 豊原雄太郎

この歌は今回始まるNHKテレビ小説「らんまん」でもどこかに登場させてほしいものだ。


2023-03-24 16:18 | カテゴリ:未分類
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本日は気温が20度を超して、桜が満開で、所によってははやくも散り始めている。もう少し気温が下がって厳しくなり、桜の花が咲いたまま4月まで維持されることを祈りたいのだが、異常に開花が早かったので今年は無理か。

東大前の本郷通りを歩いていると、角帽でガウン姿の学生やカラフルな和服姿の女子学生が親と一緒に歩いていたり、正門前で「東京大学卒業式」の看板の前で写真を撮影していた。なんと順番待ちの行列が50メートルほどできていた。

いつもは修理で閉まっている東大赤門が今日は開いており、その前で同じく順番待ちで父兄や同僚と卒業生が写真を撮っていた。スマホなので一斉に関係者に発信されているものと思われる。写真撮影の時はさすがにマスクは外しているようだ。

ところでこのように本郷通りを散歩していると、本郷一丁目の交差点あたりで、ビルの壁と歩道の直角の地点に、今年初めての「帯化タンポポ」の株を見つけた。カメラを持っていなかったので主茎を手折って、持ちかえって室内で写真を撮ったのが上の2枚である。

茎が太く花が2枚くっついている奇形タンポポであることがわかる。先日の帯化奇形イチゴのアナロジーで考えると、散歩する犬の小便で栄養が負荷されて、帯化したのかも知れない。それとも犬の小便にある植物ホルモン作用がある化学物質によるものか。あるいは車の排気ガスによるものか。何度も同じことを言っているのですがなかなか証明はむつかしいですね。

「季節は巡る」である。


(森敏)


2023-03-24 05:52 | カテゴリ:未分類
61.fc2.com/m/o/r/moribin/20230324052206cc5s.jpg" alt="選手のサイン" border="0" width="500" height="375" />

クリックしてください。画像が現れるはずです。

これは首相官邸でWBCで優勝した日本の選手たちが、岸田首相に贈呈したサイン集の盾を官邸u-tubeから小生が無断で切り取ったものです。
左に栗山監督の、右に岸田首相の指がかすかに見えます。

各選手たちのサインは全く読めないが、右肩上がりか正中線上の書き方になっていることがよくわかります。いずれもだれか最初にサインの指導者がいるのでしょう。若い選手たちが独自にこんな達筆な芸術的サインを開発できるとは思えませんよね。

いずれにしても日本チームは大活躍でご苦労様でした。しびれました。

それにしても、岸田首相は危険を冒して、インドからポーランドに飛び、10時間かかって、列車でキーウに到着して、ゼレンスキー大統領との諸事をこなし、そこから反転逆走して、日本に帰ってきて、国会答弁を強要され、昨日は首相官邸で凱旋選手たちにねぎらいの声をかけるなど、よくも時差ボケボケにならずに、弁舌さわやか(言葉尻をとらえられないように)でいられるものと、ほとほと感心しています。

多分岸田首相は首相在任中にますます白髪が生えて(染めているからわからないだけですが)、禿も上がってくることでしょう。歴代の首相がすべて急速にそうなっていったので、首相職は命を縮めていることは間違いないでしょう。余計な心配かもしれないが、心筋梗塞で倒れた大平首相の二の舞にならないように祈ります。

 
(森敏)
2023-03-24 04:38 | カテゴリ:未分類
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(これは以下の歌で詠んだものとは異なる新しく買ってきたルピナスで、小生の事務所の机の上に飾っているものです)  



以下のへたな短歌を詠むにあたっては、ChatGPTにいろいろお世話になった。以下の背景説明をしてから、石川啄木、若山牧水、島崎藤村、萩原朔太郎、北原白秋、室生犀星、俵万智などの調子で各5-6個ずつ試詠してもらった。ぜんぶで36短歌が集まったが、いずれも小生の感覚からすれば中途半端であった。しかし、大いに参考にはなった。口で5,7,5,7、7と転がしながら、完成までに1週間かかった。


 自重にて 
 花柱中折れし 
 ルピナスに 
 骨折の妻 
 割りばし添えぬ
            ビン


背景説明:
果物店の店先で安売りしていたルピナスを買ってきて、食卓に置いて数日眺めていると、少し日照不足だからか、ある日、夜中に電灯をつけてみたら、花柱が徒長してがっくりと中折れしていた。小生はそのままにして外出したのだが、夕方帰ってみると、それを見た妻が、割り箸2本と輪ゴムでいろいろ工夫して花柱をまっすぐに立て直していた。妻は直近で2回も背骨を骨折してリハビリを受けているので、ルピナスの事を哀れに思ったのかもしれない。