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WINEPブログ内で「 葉 」を含む記事

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2019-05-10 06:08 | カテゴリ:未分類
   以下に示すのは昨年の春のキンモクセイである(図1)。
 
   下位の古い葉が放射能汚染で薄く感光し、上位の新しい葉が強く感光している。小さな花の集合花も確実に感光して放射能汚染を示している(図2、図3)。

  図2、図3で下位の主茎の部分が部分的に濃く感光しているのは、図1と照合するとでカビでこの部位が黒く覆われていることから、樹木からカビにセシウムが、移行して濃縮しているものと思えわれる。

  以前に、ススキの穂が同じようなカビによる汚染で状態で強く感光していることを報告しておいた。
 
  2018/06/22 : ススキの穂の放射能汚染

また、カビが宿主から放射能を濃縮することはすでに以下のWINEPブログで報告している。
 
放射能を濃縮するカビ
   

 
スライド1  
 
図1.キンモクセイの枝 . 小さな集合花は枯れている。枝の下方の少し黒い部分はカビ。


 
 
スライド2    

 図2. 図1の放射線像

 
 
 
スライド3 

図3.図2のネガテイブ画像

 
 
 
 
  
 

 
 
 表1.キンモクセイの放射能
 
キンモクセイjpeg-1(森敏)
2019-04-15 05:33 | カテゴリ:未分類

          4月になって低温が続き、京都では賀茂川や市内の桜がちょうど満開であった。桜はいったん散りかけたのだが、低温に驚いて花をつけたまま、数日が続いた。平安神宮前の琵琶湖疎水や哲学の道の疎水を流れる花筏(はないかだ)がその間は疎疎としていた。

 

       京都府立植物園の桜を堪能したのち賀茂川に出て川べりの有名な枝垂桜の「半木(なからぎ)の桜」をみながら左岸をゆっくりと散策していたら、川べりで本格的な昆虫網を持った一人の学生が、茂みの雑草の葉をさー!さー!という具合にその昆虫網でなでて、何かを採取しては、プラスチックのチューブに詰めているが、みていると、一振りごとの収獲は空振りが多くあまりにもすくなそうな様子。
    
アメンボウ1 
賀茂川の川岸にて昆虫網の中の獲物を確認中。右手にはプラスチックチューブ。

    
  

「すみませーん!ちょっとお伺いします。いま何をされているんでしょうか?」

「虫を捕ってるんです」

「何の虫ですか?」

「ハエやトビムシや何でもです」

「それをどうするんでしょうか?」

「アメンボウの餌にするんです」

「アメンボウ? そんな研究をされてるんですか? どれぐらいの数を育てておられます?」

「300匹ぐらいかな?」
「アメンボウはそんな虫をたべるんですか?」
「そうです、彼らは、川べりでは木々から落っこちた昆虫を食べるのです」

「300匹分にはどれくらいの餌が必要ですか?」

「そうですね。この50mLエッペンチューブの半分ぐらいで1か月ぐらいは持つかな」

「餌は生きてなきゃいけないんでしょう?」

「いや、そんなことはないです。乾燥してしまうとだめなんですが。。。だからこのあとすぐに冷凍保存にもっていきます」

「ところで、アメンボウの何をご研究されていますか?とてもおもしろそうですね」

「形態形成とか・・・」

「形態形成に関わる遺伝子発現とか?」

「・・・・・・・」

「あなたはどこの大学の学生ですか?」

「この土手の後ろの大学です」

「あー、京都府立大学なんですね」

 

      というわけでごく身近なフィールドの生き物を研究の対象にしている。夢があってうらやましい。アメンボウが水にすいすいと浮くメカニズムや、その表面張力に耐える表面が非水性の器官やその形態形成にまつわる遺伝子などを、素人ながら発見をしてもらいたいと思ったことである。

  
 
   
(森敏)
   

追記:以上のようなことをその時ぼんやりと考えていたのだが、先ほど調べると、以下の抄録がネットで出てきた。アメンボを材料にした形態形成関連の遺伝子の研究はまだなされていないようである。(アバウトな調べ方なので断言できないが)(4月16日)
    

アメンボの水上歩行に関する流れの可視化

*山田 皓大(山形大学)李鹿 (山形大学)中野 政身(東北大学)

山田 皓大

山形大学李鹿 輝 山形大·中野 政身 抄録

アメンボ類は特性長さが1cm、特性体重が10 dyne の昆虫で、池や川、外洋の水面に生息している。アメンボの体重は、自由表面が湾曲して生じた表面張力によって支えられており、水をはじく左右の中足を漕ぐように動かして進む。これまでの研究からは、アメンボの流体力学的な推進力は、漕ぐ脚が発する半球状の渦と表面張力波によって、下にある流体に運動量を輸送していることが明らかになった。本研究の目的はアメンボが素早く足を動かす瞬間にアメンボと流体との運動量の交換を定量化することである。デジタル粒子画像計測法(DPIV)技術を用いて水の流れを可視化した。アメンボの脚の素早い瞬間の動きが水の運動量に与える影響を定量化し、その結果アメンボの推進効率を算出する。

 

 

 

2019-04-12 21:20 | カテゴリ:未分類
  昨年秋双葉町の空間線量毎時5.5マイクロシーベルトの道路わきで、35cmばかりの背の低い、穂の形が丸く平らな珍しい形をしたいイネ科植物をみつけた。専門家に調べてもらったのだが、結局「種」が同定できなかった(図1)。読者でご存知の方はお知らせいただければ助かります。
    
  これはおそらく外来種で、どこかから輸入されたものではないか、また穂が美しいので、観葉植物として使われればおもしろいのではないかということである。
    
  丸い穂がきれいに撮像されている(図2、図3)。穂が止め葉(穂の直下の葉)と同じくらい放射能が高い(表1)。
   

  穂全部が経根吸収放射性セシウムによる内部汚染のみで、外部汚染は認められない。

    
     
   
 スライド1 
 図1.品種不明のイネ科植物




 

 
]スライド2 
 
図2。図1のオートラジオグラフ。 
  

 
 
スライド3 
 
 図3.図2のネガテイブ画像。節位が明瞭に感光している。





表1.図1の植物の放射能
 
 
小判状1





  
(森敏)
2019-03-29 05:19 | カテゴリ:未分類
 

 
スライド1 
 
図1.クワズイモの生息地 (上)空間線量毎時17マイクロシーベルト。 (下)普段は湿地帯だがこの時は乾燥していた。 
 
 
 
      双葉郡の空間線量毎時17マイクロシーベルトの電柱のそばに湿地帯があり(図1上)、 ここは交差点にあたるので調査のたびに何度も行き来するところである。あるとき花が咲いていた(図1下)。

 

これは小生が東京で自宅から事務所に行きかえりするときに民家の道路わきの植え込みで見る「カラー」という観葉植物であるらしかったのだが、野生化していたのでよく同定できなかった。

  牧野植物図によれば、これは南アフリカから弘化年間に渡来した観葉植物で、日本ではなぜかクワズイモと呼んでいたようである。学名はCalla aethiopica L. 牧野による俗称は「カラ」であった。

  花の中に長い花序がありそこに雌しべと雄しべをつける(図2、図3)。
 
  これらをオートラジオグラフ撮像して(図4、図5)、そのあと花器を仕分けして放射能を測定した(表1)。

  葉の部分が圧倒的に放射能が高く、花器では「肉穂花序」と称する部分が高かった。この花序には雌しべや雄しべや花粉が含まれている。葉の放射能が圧倒的高いのは、雨期に水が溜まってくると葉の部分が直接水を被るのでその放射能を直接葉から吸収してしてしまうからかもしれない。
 
  この場合のように、雨季に湛水になりやすい地形のところに生えている植物は、去る2011年の原発事故時に山間部の谷内田(やちだ)の水稲が、山際からの表流水や湧水を直接葉や茎にかぶって、玄米の放射能が異常に高かった理由を想起させる。
   
   要するに湿地帯の植物はいつまでも内部被ばくが高く続く可能性がある。






スライド2 
図2.花器の部分 押し花にされているが、花弁のなかには図3のように大きな肉穂花序がある。
 
 
 
 

 
 
スライド3 
 
図3.花弁を一部除いたところ。 棒状の肉穂花序。押し花しているうちに一部がカビている。
 

 
 
 

 
スライド4 
図4.葉の部分のオートラジオグラフ

 
 

 
 
 
 
スライド5 
 
図5.図2の花器の部分のオートラジオグラフ 肉穂花序が強く浮き出て感光している。


 
 
 
 
表1.クワズイモの放射能 
 
 スライド1
 






(森敏)


2019-03-07 07:45 | カテゴリ:未分類

ヨモギに似た植物は幾種類もあるので、同定がむつかしいのだが、以下の植物は葉の特徴から一応ヒメムカシヨモギと同定した(図1)。2016年の秋に抽苔して多数の花をつけていた(図2)。これをオートラジオグラフに撮ると、全部ではないが結構濃くうつる花器があることがわかる(図3、図4)。このように花器が濃くうつるものは不稔ではなく、種子がきちんと充実したものである。分析すると花器が結構放射能が高いことがわかる(表1は花器全体の平均値)。確実に放射能は生殖器に移行して次世代に取り込まれているのである。
      
  こういう写真(図3、図4)を展示場や学界で見せると、根はどうなっているのか? という質問をよく受ける。いつも述べているように、根は、土がついていて、それを完全に洗い落とすのが至難のわざなので、それを撮像すればいつもむちゃくちゃに強く感光する(つまり、根自身の放射能を正確に測ることは困難である(根にこびりついた土の放射能の寄与が大きすぎる :アーテイファクト)。その上に実際上根付きで植物を土から掘り起こす作業は、いくら丁寧にやっても必然的に土ぼこりを巻き起こすので、地上部も土で汚染しかねない。だから、あえて根元から下は現場で切り落としてサンプリングしている場合が多いのである。これまでもいくつかそういう根付きの放射線像を示してきたが、根の強い放射能のイメージがあったほうが見るほうには驚きがあるという意見もあるので、最近は幼植物は、できる限り根付きでサンプリングしている。





ヒトツバヨモギ 
 
 図1.ヒメムカシヨモギ



 
 

ヒトツバヨモギ (2) 
 
図2.図1のオートラジオグラフ。左と右下の濃い点は外部被ばくである。たぶん土埃と思われる。 花器の内部被ばくが顕著である。左の株は右の株と近接した10センチ離れたところの株である。根が張っている土壌の部位によって、放射能汚染の度合いが極端に異なるためである。
 


ヒトツバヨモギ(ネガ) 
図3. 図2のネガテイブ画像
 
 
 
表1.ヒメムカシヨモギの部位別放射能(図1の右側の株について)

ヒメムカシヨモギの放射能1  
 
 
 
  
  

(森敏)
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