WINEPブログ内で「 汚染 」を含む記事

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2017-05-13 08:33 | カテゴリ:未分類

図1は浪江町での林地の明るいところに棲息していたドクダミ群落からのサンプルである。ドクダミは地面に近い被覆性の植物なので、毎年の観察でもどうしても雨風の時の埃の舞い上がりを受けるようだ(図2、図3)。下位の葉の方が外部被曝を今でも受けている。それにしても花びらではないめしべや雄蕊の部分が内部被爆が高いようだ(表1)。ドクダミ茶にするには要注意である。

  


スライド1 
図1.花をつけたドクダミ 一本の植物を途中で切断したもの
 
  
 
スライド2 
図2.図1のオートラジオグラフ 
 
   
 
 
スライド3 
図3.図2のネガティブ画像 
 

          
 
 表1.ドクダミの放射能 (単位:Bq/kg乾物重)
ドクダミの放射能jpeg 
   
  
    
(森敏)
2017-05-06 07:05 | カテゴリ:未分類

  昨年の春、浪江町の竹藪でタケノコ(まだけ:真竹)を採取して、オートラジオグラフを撮りました(図1、図2、図3)

  皮の重なりが少ない底辺部分は可食部の節目が放射能が高く、透けて写っていることがわかります。

  皮を一枚ずつめくって、いくつかまとめて測定しました。食べる肉質の部分も測りました(表1)。

  皮は下から上に向かって高くなっている傾向があることがわかります。

  可食部肉質の部分もまだ結構高いです。

  これらの放射性セシウムはタケノコの根部に蓄えらえた放射性セシウムが春になって新芽であるタケノコに転流しているか、5年たってすでに倒れたタケノコの樹や葉が腐食し始めたりしてセシウムが溶け出してきて、それをタケノコの根から吸収した結果と思われます。

これらの結果はすでに以前に以下に論文にしたものと同じです。
   
  

Radioactive cesium distribution in bamboo [Phyllostachys reticulata(Rupr) K. Koch] shoots after the TEPCO Fukushima DaiichiNuclear Power Plant disaster

Hiromi NAKANISHI, Houdo TANAKA, Kouki TAKEDA, Keitaro TANOI,

Atsushi HIROSE, Seiji NAGASAKA, Takashi YAMAKAWA and Satoshi MORI

Soil Science and Plant Nutrition (2014) 60, 801-808

 

 



 
スライド1 
 
 
 
 
スライド2 
図2.図1のオートラジオグラフ 皮の部分が少し汚染土塊をくっつけている。

 
 
スライド3 
図3.図2のネガティブ画像。上部の細かな点々は産毛の放射能が高いためと思われる。
タケノコはここから水分が蒸散しており、セシウムが濃縮されているのかもしれない。
早朝に竹やぶでタケノコを観察すればここに案外水滴がたまっているのかも。

 
   
  
 
 表1.真竹の放射能 (:Bq/kg乾物重)

真竹jpeg


  

(森敏)

付記:以下の以前のWINEPブログ記事もご参照ください。

2017-04-21 06:55 | カテゴリ:未分類

先にWINEPブログで、タケニグサに関して論じた。
 
 2016/02/21 : タケニグサ考 (クリックしてください)
 
この時は花がまだ咲いていなかった。最近いろいろな一年生の植物の草花を採取してオートラジオグラフに撮ると、花などの生殖器官他の組織よりも強く汚染している場合が多いことに気づかされている。昨年秋あちこちでタケニグサが抽臺して2メートル以上背丈が高く、非常に目立つので、それを採取してきて、オートラジオグラフに撮った。IP-プレートが長さが40センチしかないので撮像しているのはタケニグサの頂点から40センチの部分である。

 


スライド1 

 図1.開花期のタケニグサ

 
 
  
 
 

スライド2 
 
図2.図1のオートラジオグラフ(ポジテイブ画像)
 
 
 
 
 
  
 
たけにぐさjpeg再度調整  

図3.図2のネガテイブ画像
 

  
 
 
  
 

     表1.タケニグサの部位別放射能値
スライド1  
 

このように、タケニグサは他の植物と比べて生殖器官が特異的に放射能値が高い。
 
  

(森敏)

2017-04-16 14:09 | カテゴリ:未分類


山菜採りでびっくり、四つ子のフキノトウ発見

20170409 1315(読売新聞)
新しい画像

四つのフキノトウが出た株

   
四つ子のフキノトウ
――

 山菜シーズンが本格化する中、新潟県新発田市のパート従業員の女性(66)が、四つのフキノトウが出た株を見つけた。

 女性は3日、同市上荒沢地区で兄と山菜採りをした。フキノトウを持ち帰って天ぷらにしようとした際に見つけ、「びっくりした」と話す。

 県立植物園(新潟市秋葉区)によると、越冬時の芽に傷がつくなどすると、複数の花序(花の集まり)ができることがあるという。
ーーーーーー

この記事を見て、小生は現地でこれまでフキノトウをよく観察してこなかったことに気付かされた。
フキの新芽も土から発芽して外に出るまでの期間には相当量の積算放射能を放射能汚染土壌から浴びるはずだ。よくみればこの報道にあるような奇形の新芽が、激甚な汚染土壌地ではあちこちで観察されるのかもしれない。今度訪れたらよく調べてみよう。これまでは見れども見えずだったようだ。
     
(森敏)

 

 

2017-04-08 21:36 | カテゴリ:未分類
浪江町で、木に絡まっているつる性の植物を採取した(図1、図3))。押し葉にするとつぼみの部分に放射能を感じたので、オートラジオグラフをとって見た(図2、図4))。皮肉なことに古代の人物の首飾りのような美しさを感じた。
放射能を測定すると、各部位間であまり差が見られず、つぼみ(花)の部分にも結構放射能が集積していた(表1)。


スライド2 
 
 図1.スイカズラ

 
 
スライド2 
 
図2. 図1のオートラジオグラフ

 
 
スライド3 
 図3.図1の拡大図
 

 
 
 
スライド4 
 
 図4.図3に対応する部位の図2の拡大図
 
 
 
    
 
  
   
   表1.図1のスイカズラの部位別放射能濃度
スライド1 
 
 
 
   
  
 
 (森敏)
   
付記1:牧野植物図鑑には、スイカズラ のことを、
冬を忍(しの)いで凋(しぼ)まず、ゆえに 「忍冬」の漢名あり、とある。
  
付記2:東大の皮膚科の教授であった、作家木下杢太郎は、太平洋戦争終戦直前の昭和20年7月ごろに、このスイカズラを写生しているが、この絵に関しては普段かならず付すコメントがない。
激しい東京空襲下でひたすら写生に気を紛らわしていたのではないかと想像する。
   
 
P1290823.jpg 
(『百花譜百選』 木下杢太郎画・前川誠郎編 岩波文庫より)




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